「言葉の用い方次第で変わることもある」


 住民健診で、「へえ〜、意外と太っていないのね」と言われた。いつも座っているので、そのように見えるようだ。へそまわりをメジャーで測るメタボリック症候群の検査、OKだった。成人式の時のスーツがYA体だっただろうか。それがA体になり、今ではもう少し貫禄がついてしまった。それで体重は20才頃に比べて5〜7sくらい増えている。ところで、この「メタボ」という言葉が多くの悩める中年・高齢者を救っていると聞いた。以前は、「お腹が出ている」、「太っている」、「でぶ」と言われていた人たちが、この「メタボ」の一語で、堂々と病院で健診し、成人病を発見し、治療しているからだ。言葉という看板のちょっとした付け替えで解決することは多いように感じる。

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