「介護のポイントは「笑顔」」


去年発表された研究で、意外な事実が判明しました。進行したアルツハイマー病の患者さんに、「笑顔」、「泣き顔」、「驚いた顔」など様々な表情の写真を見せて、「この人はどんな気持ちか?」と聞いたそうです。
すると、「驚いた顔」、「怒った顔」はあまり認識できませんでしたが、「笑顔」は大部分の人が認識できました!
認知症になると、他人の表情から気持ちを読み取る能力が低下してしまいます。しかし笑顔、つまり「相手が幸せか、幸せでないか」を読み取る能力は最後まで衰えないことがわかってきました。
介護する人が疲れたり、精神的に追い詰められたりして笑顔になれなくなってしまうと、介護される人もそれを感じて不安になってしまいます。
専門家によると、「いま介護に疲れている人や、これから始める人は、介護のサービスを利用して、少しでも“自分の時間”を持ち、笑顔になれる余裕を作ることが、介護される人のためにも大切だ」とのことです。

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