「「お熱が出ませんように」」


考えに考えたすえ、 「一日一日、いそがしく充実した日をおくれるように!!!」と、週一で利用しているディ・サービスの七夕の短冊に書いてつるした。笹の枝には、バギーやベッドを使っている重度心身障害者の利用者たちの言葉もあって、職員の書いたと思える活字のような綺麗な文章が願いとしてつるされていた。「お熱が出ませんように」、「ディに来られますように」。ああ、このような願いもあるのだ。自分が目を背けてきたものを見せつけられた思いである。わたしの「いそがしく」、「充実した」などというものではない。わたしのは何と贅沢なものであろう。彼らは生きているだけでも本当に大変なのである。痰がのどにつまれば、命が危ない、流動食でむせても、とても苦しかろう。声を言葉として発することは少なく、完全に自分の意思を回りに依存している。だれもがだれかに依存しているわけなのだが、彼らにコミニケーションを取れる人は少ない。悲しく無力に思う感嘆の言葉しか出なかった。星に願いが本当にとどけばいいのだが……。

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