パソコンなどをしていると、首筋から背中にかけて凝ってきます。いわゆる、「肩こり」という症状ですが、パソコンの操作、いや、日常生活動作まで、制約されてしまう経験は多くの人にあると思います。ところが、ふつうに日本で見られるこうした、「肩こり」は、西洋では存在しないといいます。存在しないので、「肩こり」いう言葉もないそうです。逆にいうと、言葉がないから、存在しないというわけです。小さいころから、親や周囲の大人から、「肩が凝った」とわたしたちは聞かされてきました。それが暗示になって、肩こりが存在するようになったという説があります。病は気からといいますが、もしこれが本当なら、ある程度、病気にならなくてすむものもあるといえるかもしれません。回りの言葉に影響されてしまっていることはないでしょうか。現実に病に冒されていて医師の助けが必要なときはあります。しかし、言葉にしてしまうと、そうなってしまうというのもうなずけることです。「肩こり」のことですが、仕事の合間にいすに背中をつけて反り返ってみるのも効果的みたいです。
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