振り向いて欲しい


 人はみな、さみしがり屋で、だれかの関心を獲得したいものです。子供たちの泣くという行為も、大人の注意を引きたいがためといえます。ということは、しかるにも注意しなければならないと言うことになります。物をかたづけなさいと言って、子供がかたづけない場合、しかってしまうと、子供は親の感心を引いたので喜ぶのです。つまり、逆効果になるのです。愛の反対は無関心であるといいます。ですから、もちろん、子供をしかることも大事ですが、無関心であることによって親が不快感を示している、あるいは怒っていることを認識させることが効果的である場合もあるわけです。


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