青空園芸お茶と植木
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当園の農薬散布状況

 現在、青空園芸では農薬を極力使用しないお茶の栽培を行っております。お茶の栽培に農薬を散布せずに収穫する事は茶業界では現在でも大変難しい事です。通常の茶防除基準では年間を通じ約二十数数種もの病害虫に対し、農薬を十数回、(全ての農薬を散布するのではなく、害虫の発生により)散布する事となります。それも収穫直前、30日前から短い物で7日前!場合によっては、収穫前日に散布される農薬も(もちろん残留性が残らないよう農水省承認済)あるのですから、いかにお茶が虫にとって美味しく、新芽が出たらすぐに食べられてしまうかが分かります。
 それにしても、体内に残留が残らず安全が確認されているとはいえ、散布する方はたまりません。防毒マスクに長袖シャツを着た装備とはいえ、消毒を直接浴びるのですから。農薬散布当夜はじんましんができたり、胃腸の調子が悪くなったりと、年間を通じ、幾度となく自己の体調不良に悩まされてきました。

 そこでまず、農薬よりも毒素の強い除草剤(草を枯らす薬)の使用を取り止めにする事から始まり、現在では、殺虫剤完全無使用の特別栽培茶として収穫できるようになりました。(※農薬の中でもとりわけ「殺虫剤…茶葉に付く昆虫等を駆除する」と「殺菌剤…茶葉に発生する病原菌を駆除」に分かれます。)

【静岡県防除基準茶病害虫防除基準詳しくはコチラ

 一口に無農薬をお茶を作るといっても、それには大変な労力と工夫が必要であり、農業技術であります。ノウハウがなければ、農薬をただ散布せずに収穫する事は不可能です。その環境を作り出す事に青空園芸では二十五年の歳月をかけ、そして今現在も「おいしくて、安全、安心なお茶」を収穫する事にする事に日夜研究を重ね情熱を注いでおります。

平成20年 現在に至る
        4月26日 「富士のやぶきた あと恋茶 走り茶」無事収穫
しました。

        5月 1日 「富士のやぶきた あと恋茶 八十八夜茶」無事収穫 しました。

平成19年 殺虫剤を一切使用しない生産を開始 殺菌剤は夏場(6・7・8月)のみ4回使用
    6月 サンリット殺菌剤 6000倍(通常4000倍希釈)にて散布…炭素病防止
        ビスダイセン殺菌剤 1000倍(通常500倍希釈)にて散布…炭素病防止
    7月 カスミンボルドー殺菌剤 1000倍にて散布…輪斑病防止
        フロンサイド殺菌剤 3000倍(通常2000倍希釈)にて散布…炭素病防止
    8月 インダー殺菌剤 10000倍(通常4000倍希釈)にて散布…褐色円星病防止

平成16年 赤ダニ大量発生 茶園に大損失をあたえる
        肥料の発酵が不十分の為、根を傷め、茶木が弱っていた事が判明

平成14年 竹酢を使用し始める
       農薬の濃度を1.5〜2倍に薄め10aあたり120〜130Lに減らす

平成13年 害虫を退治する天敵が増えるよう

平成12年 木酢、ボカシ肥料の使用を始める

平成 9年 使用する農薬を天敵(害虫を退治してくれる昆虫)に害のない物に変更

平成 8年 8月から一番茶収穫までの9ヶ月間農薬を使用しなくなる

平成 6年 石灰類に関心を持ち始める(苦土・カルシウムが不足すると病害虫がつきやすい)
        9月から一番茶収穫までの8ヶ月間農薬を使用しなくなる

平成 2年 10月から一番茶収穫までの7ヶ月間農薬を使用しなくなる

昭和56年 農薬を減らしたお茶の栽培始める(一番茶収穫までの5ヶ月間減農薬を始めた)

昭和52年 無農薬に関心を持つ。岩石より作られた肥料の葉面散布を始める(月4回使用)
        2年使用したが高額で効力もはっきりしないため使用を断念

昭和50年 畑に堆肥散布を始める(春・秋の2回 1回10aあたり2t)