青空園芸お茶と植木
トップページ商品カテゴリお支払・配送について運営者の紹介新着情報お問い合わせ
農薬を減らしてお茶を作るには

近年、有機栽培が注目をあびています。日本でも、この頃はスーパーで有機栽培の野菜を見かけるようになりました。有機栽培は、世界的な潮流になりつつあります。

一口に有機肥料とか無農薬でお茶を作るといっても、それには大変な労力と工夫が必要になります。かつての日本では有機農法をやっていました。何しろ農薬や化学肥料というものが存在しないか、或いは有っても簡単には手に入らない状態だったので選択の余地はありませんでした。日本の茶園では誘蛾灯を使ったり、害虫の卵やさなぎをみつけ次第、手で駆除したり、石油やタバコや除虫菊を煎じた汁を撒いていたそうです。

しかし、それだけで駆除できる害虫の種類は限られていたので、病気や虫にやられて収穫を大きく減らすこともしばしばでした。農薬も化学肥料も使わないで栽培すると、大体2−3割程度収穫が減ると言われています。家庭菜園などで野菜を栽培したことがある方なら、分かると思うのですが、肥料をやるとやらないのでは、作物の育ち具合が全然違います。特に化学肥料を与えると、効果はバツグンだそうです。

そんな、作物を大きくしてくれる化学肥料ですが、いくつか問題点もあります。それは、化学肥料ばかり使用していると土地が痩せてきて、化学肥料を使用しないと満足に育たなくなったり、表土が雨で流れてしまったり、病虫害に弱くなることです。病虫害に弱いと、どうしても農薬に頼らざるを得ません。土が痩せるほど、農薬の量が増えるようです。有機肥料で地味を肥えたしっかりしたものにすることで、虫害に強い作物を作る事が出来ます。

青空園芸では土作りを二十五年かけて現在、ようやく害虫に強いお茶畑が出来上がりました。

また、農薬を使わないためには、周囲の環境も重要になります。

例えば、同じお茶農家であるAさんとBさんの茶園が隣あっていて、Aさんは無農薬、Bさんは農薬を使う栽培をしている場合、Aさんの茶畑には虫が多くやってきます。その虫が隣のBさんの茶畑に、何らかの被害を及ぼすことは、想像に難くありません。何年か前のテレビドラマ『北の国から』の中で、農家の草太が、有機栽培を試みている隣人の畑で虫が発生したことを聞き、自分の畑を守るため強制的に隣人の畑に農薬を撒いているシーンがありましたが、そういうことにもなりかねません。お茶の場合、茶園が集団で集まっていたり、大規模経営よりも、山中に茶園が点在している方が、害虫を食べてくれる鳥などの天敵が多く、また病虫害が伝染しにくいため、有機栽培をしやすいと言えます。

青空園芸では豊かな自然の中に生態系が残っており、自然農法に適した環境が整っております。