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バイオマス燃焼装置(BMB:Bio Mass
Burner)は、天ぷらの残り油などの廃食用油を利用する全く新しい燃焼装置です。「BMB」は、当社の研究開発子会社である株式会社ヤマイチニューテクノロジーが内田晴久東海大学教養学部教授の協力を得ながら7年間に及ぶ研究の末に開発したものです。
現在、わが国では年間40万トンの廃食用油が排出されています。このうち半数の約20万トンが飲食店、食品工業等から回収され、そのほとんどが飼料用油脂として利用されています。しかし、BSE(牛海綿状脳症)の発生により安全性問題がクローズアップされ、省令改正を含む行政側の指導強化によって、飼料用油脂の利用は先行き不透明な状況となっています。また、家庭から廃棄される約20万トンの廃食用油脂に関しての回収と利用は、ほとんど手つかずのままで、ゴミとして廃棄処分されているのが現状です。
そこで注目されるのが、バイオマス燃料としての利用です。廃食用油を含む食用油は、鉱物油とその性質が全く違い、そのままの状態で燃料として利用することはできませんが、バイオマス燃料には、燃焼時に発生する二酸化炭素(CO2)が無いという大きな利点があります。もちろん実際には、燃焼すればCO2は排出されますが、バイオマス燃料は、光合成によって植物の体内に固定化されたエネルギーであり、その利用により再びCO2が大気中に放出されたとしても、エネルギーの消費と植物育成のバランスが保たれる限り、実質的なCO2排出がゼロとなる「カーボンフリー」という特徴を持っています。
最近では、この食用油(脂肪酸+グリセリン=トリグリセリン)から水分やゴミを取り除いた後、化学的にエステル化(メタノールによってグリセリンを切り離し触媒によって脂肪酸をメチルエステル化)したBDF(もしくはVDF)と呼ばれるディーゼル車用の燃料を作ることが国内外で盛んに行われるようになりました。自治体が一般廃棄物処理の一環として家庭からの廃食用油を収集し、BDFとしてゴミ収集車や公用車に利用する例も増えています。
ところが、このBDFも、実際には副生成物の処理や経済性など、多くの面で問題を抱えているのが現状です。
当社の「バイオマス燃焼装置(BMB)」は、まず、燃料化部分で水分やゴミを取り除かずに、廃食用油に超音波処理等を施して、「BKF」(Bio
mass Kerosene Fuel)と呼ばれるバイオマス燃料を作ります。その後、燃焼部分で今回開発した特殊バーナーによりこの「BKF」を燃焼させボイラーで温水を作ります。「BMB」では、9リットルの廃食用油があれば、1トンのお湯(10℃の水を60℃のお湯にする)を作ることができます。
廃食用油は直接廃棄処分すれば、土壌汚染、水質汚濁等の原因となり、また、不適切に焼却処分すれば、不完全燃焼による黒煙、煤塵等により大気汚染を生じる恐れがあります。こうした中、「BMB」は、廃食用油の新しい利用方法を提案するものです。当社では今後、「BMB」単体の販売もさることながら、全国の自治体に対して、社会インフラとして根づくよう、適切な回収・処理システムの構築を働きかけていく考えです。
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