環境負荷のかからない、独自のアルミ缶リサイクル
ヤマイチペレット
ヤマイチタブレット
焼却炉
リサイクルプラント
 
 
 日本のアルミ消費量は年間3920万トンで、米国に次いで世界第2位の量になります。しかし、原料の3分の2を占める新地金の大部分を外国からの輸入に頼っています。そして、残りの3分の1をリサイクル品からの2次地金により賄っています。これらの原料は、加工されて缶やサッシ、ダイキャスト、箔、電線、機械部品などになります。アルミは新地金をボーキサイトから生産する場合、“電気の缶詰”と言われるほど多量のエネルギー(2万1100kW/トン)を必要とします。
 これに比べて、リサイクル品からの2次地金の使用するエネルギーは、新地金製造時のわずか3%(590kW/トン)ですみます。このように2次地金の環境効率は非常に優れています。当社は、未だに廃棄物として焼却・埋め立てられることの多いアルミと複合物のリサイクルを主な事業としています。そして、環境効率の優れた2次地金の製造法をさらに効率アップさせる努力を続けています。
ヤマイチペレットとヤマイチタブレット
 当社では現在、年間約1万2000トンの使用済みアルミ缶をヤマイチペレットに加工しています。このペレットの製造方法は、当社が開発(特許1625147号)した、それまで全くなかった方法です。従来の概念では、使用済みアルミ缶を2次地金に再生するためには、溶解することが当然だったのですが、アルミ缶をそのまま溶解してしまうことによって、材質や環境効率などに多くの問題がありました。これに対し、ヤマイチペレットでは、これらの問題を全て解決しました。
 ヤマイチペレットは、右の写真のような銀色のアルミの粒です。これを固めたものが、ヤマイチタブレットと呼ばれるアルミ地金と同じ再資源化原料となります。ヤマイチペレット/タブレットは、使用済みのアルミ缶から混入物や顔料からの不純物(TiO2・Crなど)をほとんど除去したもので、アルミ缶を製造するための最適な原料となります。
 従来の方法では、再生するために10〜20%の廃棄物が発生しましたが、ヤマイチペレットを製造する過程で発生する廃棄物は、わずか1%でしかありません。現在、この廃棄物の利用方法も東海大学と共同で研究しています。
 製造時のエネルギーは、新地金の1.2%。また、従来の再生方法と比べても半分以下なので、省エネルギーにも役立っています。使用済みアルミ缶を焙焼するために、今まで焼却・埋め立てられていた産業樹脂も有効利用しています。もちろん、排ガス中に含まれる煤塵(ばいじん)、SOXなどは基準値を大きく下回っています。また、社会問題にもなっているダイオキシンも発生しません。