頭蓋下顎骨症との闘い

2002.9.16

なんでこの大事な時期に体調崩すかなぁ・・・。
大事な成長期だっていうのに・・・。
でも、悪いのは私か? 小さいうちから連れ出しすぎた?
まるでおもちゃを貰った子供のように、嬉しくて、はしゃぎ過ぎて、連れ出し過ぎた?
あ〜、早く治ってくれ〜!



2002.9.
突然の高熱。 40°を超す発熱が続き、口を開ける事が出来ない様子。
症状が類似する病気はあっても、病名が特定できない。
病名が特定できないい状況では、どう対処して良いのかもわからない。
高熱は続き、徐々に餌を食べなくなってきた。 というよりも、食べることが出来なくなってきた。
全てを先生に任せるほかに、私に出来る事は何もない。
チョコに続き、アッシュまでもが…。



2002.9.27
病院に行ってきました。
実は昨夜は仕事の都合でアッシュに会いに行けず、電話で状況を確認したところ、
先生の我慢も限界ということで、ステロイドの使用を検討している為、明日は遅くなってもかまわないので
病院まできて欲しいと言われました。
かなり悩みましたが、リスクを承知でステロイドの使用を承諾しようと思い病院へ行ったところ、
そこにはかなり元気なアッシュの姿。
??? どういうこと… ???
先生も驚いていましたが、今日の午後から急に調子が良いようです。
朝は餌も食べられない状態だったのに、と首を傾げていました。
30分程病院にいましたが、その間座ることもなくウロウロ。
ステロイドの使用について覚悟を決めていた私にとっては、とっても嬉しい誤算。
まだまだ併発してしまった肥大性異骨栄養症の影響で、かなり顎がいたそうで、しっかり噛めず食べづらそうで
食は細いですが、やっと先が見えてきたようです。
明日も今日のように元気がよければ、退院の日について話が出来そうです。



2002.10.1
夕方、携帯電話が鳴った。 それは病院からの電話だった。
「危険な状態です。 会いに来てあげて下さい。」
病院に着くと先生から、「手は尽くしました。 お家に連れて帰って見届けてあげますか?」
その時、私が下した判断は No!
泣きながら、「最後は家で。 今すぐに連れて帰る」と言うママに対し、私の言葉は冷酷だったに違いない。
「先生、覚悟してます。 でも、連れて帰ったらこの子は死んでしまいます。 少しでも、ほんの少しでも
生き続ける可能性があるのだとしたら、それは先生に最後まで御願いする事です。すみません。御願いします。」

私はある人にメールを送りました。

こんばんは。
本来なら昨日の月曜日に退院の予定でしたが、病院に行くと白血球の数値が上がっていたため延期となってしまいました。
しかし、院内をウロウロと元気がないわりにはよく動き回っていました。
ところが今朝になって病院から携帯に電話が入り、その内容は、危険な状態です。 最前を尽くします。
というものでした。
夕方頃、再度電話があり、家族4人で病院へ行ってきました。 立ち上がる事も出来ず、点滴をうっているアッシュでしたが、
私達に反応し顔を持ち上げ、尻尾を振ってくれました。 しかし、その顔は腫れ上がったアゴのせいと、痛みのせいで
ゆがんでいました。
私が明日から3日間、出張であるため、連れて帰るわけにもいかず、先生に頭を下げることしか出来ませんでしたが、
先生の口からは、可能性は低いですという言葉が聞こえました。 これからの3日間、覚悟だけはしていて下さいと・・・。
このようなメールはしたくはなかったのですが今の状態です。 なんとかしてあげたいのに、何もできない自分に腹が立ち、
知り合い、応援して下さる皆さんに対し、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
私は、あきらめた訳では有りません、出来る限りのことはこれからもしていきます、ただ、○○さんにも覚悟だけは
していて貰いたいです。
長々と、嫌なメールをすみません。
3日後、またメールさせて貰います。




2002.10.5
私から、ある人へのメールより

こんばんは。
先ほど出張より戻りました。
予定より1日長い出張となってしまいましたが、まず、病院に電話をして様子を確認しました。
出張前があまりにも危険な状態でしたから、最後の手段と考え、ステロイドとかなり強めの抗生物質の投与に
踏み切りました。
その結果、今は自分で餌を食べられるようになっているそうです。餌の時間が待てないようです。
点滴も外し、元気に歩いているようです。
明日の朝一番で私自身の目で様子を確認してきます。
ステロイドが効いているからだとは思いますが、ホット胸をなで下ろしています。
体型、体格、副作用などは二の次で、今はこの快復を家族みんなで喜んでいます。
出来たら明日、写真をお送りしたいと思います。
まずは連絡まで。




2002.10.6
今日はまず朝一番で動物病院へ行って来ました。
アッシュの状態を見に・・・

出張に行く前とは、まるで別の犬のようです。 腫れはかなり引き、かなりやつれた感じになっていました。
まずは散歩。 右の後ろ足を少し気にはしていましたが、10分程散歩をし、ウ○チをさせて病院に戻りました。
薬の影響で、下痢をしているため、ウ○チに少し血が混ざってはいましたが、良い感じでした。
反応も良く、最後の手段と考えていた薬が良い方向に働いたようです。
白血球数も急激に下がり、本当に良い方向に向かっています。
あの時、諦めずにママを説得し、アッシュを先生に任せ預けてきて良かったのだと、今は本当に思えます。
悩みが多く、寝不足の続いた出張はかなり体にもこたえましたが、何事もいつかは結果が出て終わりがきます。
諦めなければ、諦めさえしなければ、何かが起こる。 何かを起こせる。 これからもそう信じて頑張ります。

アッシュの病気は、頭蓋下顎骨症



2002.10.7
今日も病院に行ってきました。
今日は本当に涙が出そうになりました。
明日の血液検査の結果しだいで、早ければ明日の晩にもアッシュの退院が決まります。
絶対に治る。 そう信じてはいても、不安でたまらなかったので、先生から、退院はいつにしましょうと
言われたときは、子供達の前で、そしてママの前で、涙をこらえるのが大変でなかなか答えられませんでした。
諦めずに治療を続けて下さった先生に本当に感謝です。
わがままな患者家族で、見舞いはいつも夜の時間外。 一度行くと、なかなか帰らない。
そんな私にいつも詳しく説明してくれた先生には頭が上がりません。
私の大切なアッシュ。 これからも大切に育てていきます。



2002.10.8
アッシュが帰ってきました。



2002.10.17
アッシュ、再度発熱。
昨夜の元気はどこへやら・・・・・。 朝ご飯を食べないアッシュに驚いた。
触ると体はかなり熱い。 熱はまたもや40°
落ち着かないアッシュの様態に、いらだつ私。



2002.10.18
アッシュの状態が逆戻り。
またアゴが腫れ上がってきてしまった。 熱は40°から下がらない。
食欲もなく、口が開かないため薬も一苦労。
ついつい、イライラ。



2002.10.21
いまいち不安定なアッシュの状態。
それでも今日は元気に走り回ってる。
餌も食べれず、グッタリしていると元気になれと祈るばかりだが、元気になると静かにしろと怒りたくなる。
体調が悪いため、少々甘やかし過ぎたかもしれない。



2002.10.26
検査に行って来ました。
検査の結果は良好。 先生からは、『薬の量を減らしましょうか?』と言われましたが、
今はとにかく太らせて、筋肉を付けたいので、食欲を落とさないためにも15kgを越えるまでは、
今まで通りということになりました。
先生との話の中で、『他の子にうつる病気じゃないし、肺炎は完治しているから他の子達との接触を
楽しませてあげて下さい。』
ドッグランへの許可が出ました。

病院からの帰りは例のごとくチョコのDISK練習。
それを見ていたアッシュがあまりにもうるさいので解放。 すると、しっかり走るではないですか。
グッタリしていたアッシュが走っていると思うと、それだけで充分嬉しかったのですが、
もしかしてと思い、急遽アッシュのDISK練習。
いいですよ。 アッシュ、いけるかもしれません。



2002.11.12
あれ?
アッシュの耳がおかしいぞ! 耳が裏返ってる。 これは、不調の兆し。
アゴが腫れてくると、痛みのせいかなぜか耳が裏返ってしまう。
案の定、餌への食い付きがかなり悪い。 食べる時の、餌をかむ音もしない。
う〜ん、なかなか順調にとはいかないなぁ〜・・・。 また薬を強めにした方がいいのかなぁ?
はぁ〜〜〜





これからも、安心は出来ないのでしょうが、うまくこの病気と付き合って行こうと思います。
応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
DISC大会に出るアッシュを期待していて下さい。