西丹沢から蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳を経て大倉
4月29日快晴、今現在の体力を測る意味で出かけてきました。
御殿場線下土狩駅、6時33分発の列車に乗りました。谷峨駅7時46分発の西丹沢行きのバスを待ちます。連休の最中の影響でしょうか、10分遅れで到着。おまけに満車状態でした。中高年の人がほとんどです。昔は、高校生が連休を利用して初合宿に丹沢に来たもんですが山岳部自体が無い高校が多くなったみたいです。8時40分西丹沢自然教室前に到着。入山票に書き込み8時50分長い山行に出発しました。期待した三葉つつじは、ほんの少し咲いているだけでした。私は寝不足、土田さんは二日酔い。歩き始めはスローペースでしたが、時間を重ねるうちに雲ひとつ無い晴天も後押ししてくれてペースダウンもなく景色を楽しみながら11時15分檜洞丸(1551メートル)に到着。
檜洞丸の頂上は、以前はブナの木で鬱蒼としてましたが今は立つ枯れが進みちょっと淋しいです。
ここでお湯を沸かしヌードルを、そしておにぎりを
食べ腹ごしらいをしました。
この時期頂上には、サラサドウザンつつじが咲いて
いるのですが、今年は遅れているようです。
11時50分この山行の本番である臼ヶ岳、蛭ヶ岳を目指し出発です。
ここから先は、極端に人の数が減ります。いっき長い下りです。標高1130メートルまで約400メートル下ります。ここから臼ヶ岳(1460メートル)に登り、また少し下ります。
臼ヶ岳から蛭ヶ岳へ、この山行の山場です。
なにしろ辛いの一言です。急勾配に加え足場が悪くガレ場の連続です。途中クサリ場もあります。
巨体の私は、岩場では足がもつれやっとの思いで上がります。これさえ登ればなんとかなると頑張ります。私の後を土田さんが続きますが、今回は余裕のようです。
(写真は、臼ヶ岳から見た蛭ヶ岳)
14時5分蛭ヶ岳(1677メートル)到着。小屋の管理人が笑顔で出迎えてくれました。
今日は、70名の泊まり客の予約があるそうです。
蛭ヶ岳の山頂風景。そして丹沢山。ここからは、苦しさから解放され快適な登山になります。
登山道も木が無くなり、熊笹の中を両面に広がる景色を見ながらになります。ころ良い風が吹いていました。身体の熱を冷ましてくれます。14時20分水分を補充して日没の時間を気にしながら出発です。鬼ヶ岩、棚沢ノ頭、不動ノ峰そして丹沢山へ。途中鹿が、登山道の真ん中に死んでいました。
秋に山の木の実が不作だった影響なのでしょうか、初めての体験となりました。蛭ヶ岳の行程から比べれば楽なもんです。快適の足を延ばし丹沢山(1567メートル)に15時55分到着。
普段は静かですが、この時間ですから泊まり客なのでしょ
うか多く見かけました。水分だけを補充して最後の峰塔の岳を目指します。竜ヶ馬場、昔竜が下り立ったいう場所を過ぎ日高。日高から少し下るとこの山行最後の上りになり
ます。ここまでくると身体も馴染み、なんなく16時50分に塔ノ岳(1450メートル)到着。
塔ノ岳の山荘、尊仏山荘へビールを一人2本分買ってきました。山荘の休憩所は泊まり客でごったかえしていました。私たちはそれを避け少し寒くまりましたが、外で飲むことにしました。陽も夕陽に変わりました。力なく注ぎます。ここまで頑張って歩いてきたご褒美です。暗くなったらランプがあるさ。相模湾、大山の景色を楽しみながら美味しく飲み干しました。17時20分大倉へ下山開始。
花立山18時着。ここの山荘は、泊まり客が無いみ
たいです。鍋割山荘とか、尊仏山荘の近くの山荘にとられてしまうのでしょうか。堀山、駒止を過ぎていくと、富士山の絶景ポイントがあります。
夕陽を背にシルエットが綺麗です。
見晴茶屋に着いた時には、完全に暗くなりました。
いよいよヘッドランプのおでましです。
杉の樹林帯に入りますから、真黒状態です。でもガレ場は終わっていますから、多少のロスは感じますが普通に下りられました。19時30分大倉に到着。19時36分発の渋沢行きのバスにすぐに乗れました。渋沢駅からは松田駅までは小田急線で、ここで御殿場線に乗換え下土狩駅へと戻ってまいりました。
渋沢駅20時6分発。松田駅では20時21分発。待つことなく乗り継ぎもうまくいきました。
下土狩駅21時25分。今年もこの縦走を無事にやり終えました。後数年は現役大丈夫そうです。
つつじが咲いていてくれたら、もっと幸せだったはずです。報告は穂坂でした。