2022.6.19

湯河原 熱海 伊東

伊東市音無町にある音無神社に向かう。伊東市役所の西約600mにある。込み入った市街地の神社である。天下の奇祭「尻摘祭」があり、余興に尻相撲大会が開かれる。神社には相撲大会の参加申し込みが置かれていた。「曽我物語」に登場する源頼朝と八重姫(伊東祐親の娘)の悲しいロマンスの舞台でもある。

静岡県伊東市宇佐美字峰に向かう。熊野神社は峰集落にある。駅前の食堂では、前に行った比波預天神を教えられ、駅前の地図にある熊野神社に向かったが、ホルトノキは無く、スマホで探した花岳院の裏手の熊野神社が目指す神社だった。

県道を挟んで向かいには「明神の楠」が立つ。五所神社は古くは五所神明社、または五所大明神と称し、その参道は明神の楠のそばを経て、千歳川まで続いていた。かって参道だったところを東海道新幹線東海道新幹線が横切り、神社と千歳川を結ぶ参道はない。

城願寺のビャクシン

神奈川県足柄下郡湯河原町城堀にある城願寺に向かう。参道入り口を左折したが、そのまま道を進むと駐車場がある。苔むした石段を上ると、山門脇に2本のイチョウの木がある。石段を上りきると右側にビャクシンが聳えている。寺伝によると、鎌倉時代に当時の開祖である源頼朝の重臣であった土肥実平が植えた物と言われている。ビャクシンによく見られる幹のねじれが特徴的で、樹勢も良い。成長が遅く、禅の教えに通ずるものがあると、ビャクシンの古木のほとんどが禅寺にある。

クスノキから50mほど下がったところに「大湯間欠泉」がある。江戸時代まではこれが熱海温泉の中心的な源泉だったが、その後源泉は他の場所に移り、大湯間欠泉は枯れてしまい、今は人工的に噴出させている。

樹高 17m
目通り幹囲 7.3m
樹齢 不明

静岡県熱海市上宿にある湯前神社に向かう。湯前神社の祭神は少彦名神(すくなひこのみこと)で、温泉の神とされる。神社の創建は天平勝宝元年(749)だが、この付近はほぼすべて建物と道路に変わり、クスノキは神社の境内内にあったため伐採を免れたのだろう。神社の境内から道路にはみ出して立っている。
 鳥居をくぐると、右手に湯が出ている手水鉢があり、手を出すと熱かった。

樹高 15m
目通り幹囲 15.6m
樹齢 推定800年

樹高 18m
目通り幹囲 6.8m
樹齢 300年以上(解説板は800年)

湯前神社のクス

樹高 36m
目通り幹囲 8.2m
樹齢 推定850年
湯河原町指定天然記念物

参道を進むと、クスノキが聳えている。背も高く、樹勢も良い。湯河原町で「かながわ名木100選」に、このクスノキと城願寺のビャクシンが選ばれている。

五所神社のクス

樹高 25m
目通り幹囲 8.8m
樹齢 800年
湯河原町指定天然記念物

駐車場の入り口の右手に大イチョウが立つ。文献では葉を落とした姿だったが、今は葉が茂り、大小いくつもの気根が下がっている。

足柄下郡湯河原町宮下にある五所神社に向かう。湯河原駅の南西800mの千歳川左岸に鎮座する。神社のすぐ前は県道75号で、東海道新幹線の高架橋も通る賑やかなところである。

五所神社のイチョウ

熊野神社のホルトノキ

花岳院の方に聞いて、庫裏の横を通らせていただき、草付きの斜面を下ると、熊野神社があった。ホルトノキは数年前に虫が付き枯れてしまい、倒木が横たわり、輪切りにされた木が立っていた場所に置かれていた。花岳院の方によると、宇佐美にあるホルトノキはこの時に殆ど枯れたとのことだった。2,002年の文献では、立っているので、その後に枯れたのだと思う。

音無神社のタブノキ

境内には「土肥一族の墓所」があり、66基の墓石、宝篋印塔、五輪塔などがある。伊能忠敬測量隊が参拝したという。