焼津市東小川にある「海蔵寺」を訪ねる。小泉八雲ゆかりの地であり、「小川のお地蔵さま」と慕われている。
本尊は延命地蔵尊。明応元年(1500)漁師が城之腰沖で地蔵尊をすくいあげ、当寺に還した。当寺は徳川家(旧紀州家)、西尾家(遠州横須賀城主)、本多家(旧田中城主)の帰依が深く、その宝物が残る。 小泉八雲の小説「漂流」の主人公、天野勘助が安政6年(1859)勢州(今の三重県)沖で難船、舟の板子に命を託して助かり、記念のために奉納した板が残る。
2020.5.25
本堂 江戸時代安政地震の直後の万延元年(1860)に上棟された。市指定文化財
焼津市保福島の「旭伝院の松」を訪れる。 焼津市指定天然記念物の黒松である。墓地の中にあり、お墓に囲まれてしまっている。
旭傳院の北東800mのところに今川氏の築城になる田中城の本丸跡があるが、この城の不浄門が旭傳院の山門として移築されたと言われている。電力会社のボランティアの方々の手入れのおかげで、松の美形が保たれているそうです。
樹高 25m
目通り幹囲 14.3m
樹齢 推定600年
遠州横須賀の城主の愛馬「黒雲」を描いた絵馬である。地震の時に抜けだしたのでその後手綱を描いてもらったという焼津話がある。
内陣と厨子 厨子の中には紀州家・徳川頼信の守本尊 地蔵菩薩が祀られている。内陣と厨子は一体になっている。市指定文化財
覆殿で囲われていて、よく見ることができなかった。
焼津市保福島の焼津大井神社を参拝する。本殿が焼津市の有形文化財に指定されている。(現存する棟札には、旧本殿が安永元年(1772)の風水害で倒壊し、安永9年に寄付を広く募のり、覆殿とともに現本殿が再建されたことを記する。屋根は流れ造り、薄い板を次々重ねて葺いていく杮葺きである。大井神社は田中城主本多家の崇敬が篤く、立葵紋を神紋とすることを許された。)