平成15年に全珠院の本尊は千手大観音になった。像高 4.2m 仏頭 1.8mの坐像である。
2020.4.12
焼津市の高草山の麓にたたずむ開創550年の歴史を持つ曹洞宗の古刹林曹院を参拝しました。 高草山のハイキングコースになっているようで数組の人たちが登って行った。高草山は焼津市と静岡市の境にあり標高501mの山である。(最近の天気予報で静岡市のフェーン現象の原因は高草山であるそうで、全国で一番暑かったこともある。)
座禅場
焼津の大覚寺にある「曹洞宗大覚寺全珠院」に向かう。日本一大きな「千手観音像」が祀られているが、コロナの影響で閉まっていた。ガラス越しに参拝する。 (神話のヤマトタケルの東征の舞台となった焼津。嘉祥3年(850)嵯峨天皇領、入江荘を開き、伝弘法大師作の薬師如来を本尊として、真言宗大覚寺が開創された。現在の焼津市大覚寺の地名として残っている。その後広治3年(1553)曹洞宗大覚寺全珠院と改められた。)
境内にある宝篋印塔 高さは2.6m。宝篋印塔の名は「宝篋印陀羅尼」という経典を納めたことに由来する。石造りの塔で、墓塔または供養塔として建立されたものが多い。寛政3年以降の建立と考えられる。市指定文化財
鐘楼は、市指定文化財で、天保14年(1844)の棟札と棟束に墨書が確認された。別名,鐘撞堂とも呼ばれ、梵鐘を吊るすのに袴腰形式のものは少なく、焼津市内ではただ一つである。
出張八百屋さんの野菜市が開かれていたが、コロナの影響で参拝者もいなくて商売にならず、店をしまうところだった。ネーブルを買ったが少し古かった。
経蔵は、一切経などの経典を納めておく蔵で、明和7年(1711)上棟された。中央の輪蔵に一切経全6930巻を納めることを目標としたが、その一部950巻を収納で来たのみと伝えられる。市指定文化財
ホルトノキ 目通り幹囲 2.6m、樹高20mの大きな木であったが、平成23年に市指定天然記念物の指定を解除された。今は切られた株が残るのみである。亜熱帯原産の木で、本県では数が少なく大木にあるのは珍しい。