2025.3.9

上田市古阿曾(こあそ)字大六に向かう。人家の裏の畑に立っている。昭和の中頃、畑の日当たりが悪くなるからと、枝の一部が伐採されたという。長野県下では、月瀬の大スギに次いで第2位。樹種別では1位である。

飯綱大明神のケヤキ

科野大宮社のケヤキ

上田市上田美術館で開かれている特別展「ハッケン 上田の仏像」に出かける。上田市は、奈良時代に信濃国分寺が置かれ、中世には塩田平を中心に仏教文化が華やかな展開を果たした。地域を代表する仏教美術の名宝や上田にゆかりの深い仏像、肖像を紹介している。

樹高 35m
目通り幹囲 11.7m
樹齢 伝承800年
上田市指定天然記念物

弘法大師の創建と伝えられ、重要文化財の三重塔で有名な古刹である。塔は、各層に窓がないため「未完の塔」と呼ばれる。

樹高 26m
目通り幹囲 6.6m
樹齢  300年以上

中善寺薬師堂

生島足島神社の夫婦楓

上田市

別所温泉の近くには、安楽寺、常楽寺、大法寺、中善寺などの古刹が散在し、「信州の鎌倉」と称せられる。

歌舞伎舞台があり、中が見学できる。地下に潜ると、舞台が回転する廻り舞台や奈落に上下できるせり落とし装置が残されてる。

出早雄神社のケヤキ(いずはやお)

前山寺の西約1kmにある曹洞宗の寺。本堂から300mほど離れた所にある総門の脇に大ケヤキが立っている。枝を伸ばした姿が美しい。

参道並木全体が上田市文化財になっているが、参道の中ほどに立派なケヤキが立っている。根際の太さがそのまま立ち上がっている。主幹は地上8mで失われている。

大六のケヤキ

樹高 20m
目通り幹囲 6.8m
樹齢 推定300年以上
上田市指定記念物

上田市下本郷にある生島足島神社に向かう。万物に生命力を与える「生島大神」と万物を満ち足しめる「足島大神」の2神が祀られ、太古より日本総鎮守の御霊として奉祀。内殿には床板が無く、大地そのものが御神体として祀られている。境内には多くのケヤキの老木が立っている。

上田市真田町本原下原にある出早雄神社に向かう。神社の案内板によると、この神社は古来、出配(いずはい)神社と呼ばれ、水を配る神社とされていた。1975年に天然記念物に指定された当時は5本のケヤキの巨木があったが、2002年には2本になってしまった。社殿の左横と社殿の右奥に立っている。社殿左横のケヤキは地上8mで主幹が失われている。

上田市岩下にある天神社に向かう。ブロック塀を跨いでうねる幹の姿がすごい。この木と並んで東側に大ケヤキがもう1本ある。 いずれも落雷を受けて損傷している。

樹高 不明
目通り幹囲 7.5m
樹齢  不明

上田市常田にある科野大宮社に向かう。境内には3本のケヤキが立っている。目通り7.6m、6.7m、6.6mで樹齢は推定300年以上。上田市天然記念物に指定されている。

フクジュソウ

駅に戻り、予約していた観光タクシーと待ち合わせ、市内の巨樹を巡る。

樹高 15m
目通り幹囲 8.6m
樹齢  推定800年
眞田市指定天然記念物

塩田平の麓に、信州最古の木造建築、中善寺薬師堂(国指定重要文化財建造物)が建っている。この薬師堂は「方三間の阿弥陀堂」という形式。方三間とは、東西南北のどちらからみても柱が4本立っていて、間が三つあるということ。茅葺屋根のてっぺんに、宝珠や四角な台(露盤)をのせて、上から見ると真四角な形の屋根で、「宝形造り」という。須弥壇には、薬師如来が祀られている。

上田市本郷にある飯綱大明神に向かう。住宅地の一角に薬師堂があり、そのわきに老ケヤキが立っている。すでに殆どの部分を失い、皮1枚で立っている。皮の幅は約3mあり、殆どが蔦で覆われ、良く分からない。道路わきの石鳥居の額に「正一位飯綱田御明神」と刻まれている。

諏訪社の脇には二株の奇妙な形をした樹齢800年の「夫婦欅」がある。(洞の中 右が男神、左が女神)と書かれているが、今は見分けがつかない。

樹高 13m
目通り幹囲 1.5m
樹齢  300年以上
上田市指定天然記念物

天神社のケヤキ

社殿右奥のケヤキ

冠木門の脇に立っているケヤキ。目通りが6.7m。

龍光院のケヤキ

前山寺参道のケヤキ