2020.9.19

豊田市 有洞のサワラ、堂庭のスギ、大野瀬のカツラ 東尾のカツラ

樹高 27.5m
樹齢 ?
県指定天然記念物

有洞のサワラ

(東方へ10度傾いた木で、根元に空洞があるので、幹の中も中空であると考えられている。地上5mから枝を出し、その長さがほぼそろっているので、頂上まで円筒形のような樹形となっている。)と書かれていた。

夕暮れがせまり、薄暗くなっていた。水に洗われたのか、根がむき出しになっていて、2008年の写真では川に向かって枝が延びているが、今回はその枝がなくなっている。なんだか怖いような木だった。その写真を撮った方は冬だったので、国道から木が見えたようだが、今は草は生えているし、周りの木は生い茂って、道から見ることはできない。天然記念物の指定を受けていないので、看板もなく、道もなく、このままでは水が増えるたびに根が洗われてしまうのではと心配になった。

岡部・藤枝ICから新東名に入り、東海環状道に入り、豊田松平ICで出る。国道153号線で足助町へ。、香嵐渓を過ぎて国道420号線に入り、足助中学校の角から足助城方面の山道に入る。城を越え、平勝寺へ向かう途中「安実京」方面の看板を右折する。狭い東海自然歩道をたどる。途中道が崩れていて、車一台がやっと通れるところもあり、注意しながら進むと、道沿いに「有洞のサワラ」が姿を現す。1991年の環境庁の調査で、全国6位のサワラにランクインしている。傍には薬師堂があり、古い石仏がたくさん立っている。

樹高 35m
目通り幹囲 9.4m
樹齢 ?

東尾のカツラ

豊田市夏焼町東尾に向かう。国道257号線を名倉川に沿って走り、東尾の地名を見つけ、右側の民家で場所を聞くと「道の反対側の河原にあるが、雨で道が流れ、行くのは難しい。」という。念のために持ってきた登山靴を履いて、道を探す。夫が無理やり崖のような道を下りる。私もおっかなびっくり下りて行った。河原に「東尾のカツラ」が立っている。

大野瀬の子持ち桂

お稲荷さんは1920年に遷座されたもので大スギのほうが大先輩である。

堂庭のスギ

はカツラ科カツラ属の落葉高木。日本で自生するものは、冷温帯の渓流に多く見られる。香りがよく耐久性があるので、建築、家具などに使われる。秋には黄色に紅葉し、生長すると主幹が折れ、株立ちするものが多い。

上の道に出ると、カツラの木の全貌が見ることができる。下からだと見えなかった樹形が良く分かった。

ひこばえとは、「孫生え」が語源で、樹木の切株や根元から生えてくる新たな芽生えのこと。カツラの巨木は、主幹はもちろん大きく育ったひこばえも時には折れ、傷つき、それを助けるように更にひこばえが芽吹き、複雑な樹形を形づくる。

主幹は枯れて、空洞になっていて、人が入れるくらいの空洞がある。

(林の植林の中で、谷川沿いに叢生しているカツラで、主幹の周りに大小50本のひこばえが取り巻いている。最も太いひこばえは、目の高さで直径1.8m、樹高27.5m。ひこばえの外周は17.5mある。) 1本の株から群生しているため、子持ち桂と呼ばれている。

「月瀬の大スギ」(長野県根羽村)へ向かう国道153号線を稲部町の道の駅「どんぐりの里いなぶ」を過ぎて、飯田方面に走る。左側に「大野瀬の子持ち桂」の看板が立っている。その細い道を入ると、地図と石仏が立っている。そこからダートの道を2㎞ほど行くと下の谷に桂の木がある。「通り抜けできません。」の看板を見て、ここから400m山道を歩くことにする。おじいさんが下りて来て、「先に行くと、谷を降りなければならないので、ここから行ったほうが良い。」と教えてくれた。

豊田市葛沢町を目指すが葛沢が郵便配達の人に聞いて「つづらさわ」だと分かり、ナビに入れる。葛沢集落へ入る道は通行止めになっていることを教えてもらう。通行止めのところに地図があり、420号線ををぐるっと迂回して、反対側から入る。集落に入ると、右側の少し高くなったところに「堂庭のスギ」が聳えている。石段を登ったところに稲荷神社が鎮座している。根元には石仏が安置されていて、今も小さな薬師堂が残っている。こちら側は根がむき出しになっていて、木肌がねじれ上に続いている。

サワラはヒノキ科ヒノキ属の一種。日本特産の針葉樹である。外見はヒノキに似ているが、枝はヒノキ程茂らず、遠くから幹が良く目立つ。

夫はもう一つ見ていきたいようだったが、時間もないので、257号線を新城に向かって走る。途中以前訪れた「名倉川の桜」の傍を走り、このような位置関係になっているのかと思った。新城から新東名に入り、岡部・藤枝ICで出た。今回は335㎞走ったことになる。

樹高 38m
目通り幹囲 8.6m
樹齢 不明
天然記念物指定 なし

傍にはバス停もあり「のってきん 足が助かる地域バス」と書かれていた。

樹高 35m
目通り幹囲 7m
樹齢 推定1000年
市指定天然記念物