愛知県豊川市麻生田町にある玉林寺に向かう。東名高速豊川ICの東南東1kmに玉林寺がある。山門の先、境内中央にクスノキが立っている。地上10mまで単幹で立ち上がり、そこから水平に沢山の大枝を広げている。樹勢も良く、大枝は沢山の葉をまとっている。案内板によると、寺の建立は延徳3年(1491)で、クスノキの方が先輩だと書かれている。

鳩が窟

ケヤキは境内のはずれ、拝殿の奥に立っている。幹にはコブができている。遠くから見ると2本が合体したように見える。境内には他にも、3本のケヤキの巨木がある。

岡崎市康生町新田にある白山神社に向かう。岡崎城近くにクスノキの巨木が立つ。白山神社は、伊賀川を渡って、西の住宅街にある。案内板によると、永禄9年(1566)家康が上野国(群馬県)新田から勧請したという。上州上田は源氏の一族新田氏のゆかりの地である。500m程離れたところにも白山神社があるため、こちらは、新田白山神社と呼ばれている。
 クスノキはかなりの老木であちこちに修復のあとがあり、痛々しい感じもするが立派なクスノキである。

岡崎市保母町にある瓶井神社に向かう。夫がひとりで岡崎に来た時に寄った神社がこの近くにあるということで、寄ってみた。瓶井神社は鉢地川が乙川に合流するあたり、東名自動車道の下り線側に鎮座する。境内に入ると「大タブ」が目に入る。

愛知県岡崎市才栗町に向かう。才栗町は、東名岡崎ICの東北東5km、乙川に沿って走る県道35号線の集落である。秦梨小学校を過ぎ、左折し、乙川の端を渡ると右手に白髭神社がある。境内の右手にイチイガシが立つ。根張りがすばらしい。

豊川市赤坂町関川に向かう。旧東海道沿い、有名な御油の松並木の北側入り口付近に関川神社のクスノキが立っている。境内には芭蕉の句碑もあり、東海道を歩いた際に寄っていると思うが、思い出さない。
 狭い境内に立っているが、樹勢は良く、南側に枝が伸びている。

豊川市御津町西方宮長にある広幡神社に向かう。JR東海道線愛知御津(みと)駅の西300mに広幡神社が鎮座する。ヤマモモは拝殿の右手、忠魂碑の後方に立っている。忠魂碑の影になり、全貌が見えない。周囲には数本の木や、枯れ枝で木の根元に行くのもおぼつかない。ほったらかしにされている印象だった。

豊川市御津町上佐脇観音堂にある観音寺の大楠に向かう。観音寺は集落内の小さな寺である。クスノキは県道373号線が鍵の手に曲がる角に立っている。案内板によると、承暦年間(1077~81)に住職が植えたと伝えられ、永禄12年(1569)落雷により、幹が半分焼け、寺も類焼した。その際に樹中より白蛇が現れたという。白蛇と雷、炎との結びつきに感じた人々は、小祠を作り、白蛇不動明王として祀った。今もその小祠が空洞内に安置されている。道路の拡幅工事に伴い根を切られ、今は空洞になっている。

山中八幡宮のケヤキ

瓶井神社のケヤキ

樹高 14.0m
目通り幹周 2.2m

近くのうどん屋で、「味噌煮込みうどん」を食べた。

いが饅頭 栗のイガをまねて米粒が饅頭の表面についている。

才栗のイチイガシ

樹高 30m
目通り幹囲 7.9m
樹齢 推定800年
音羽町指定天然記念物

樹高 17m
目通り幹囲 4.6m
樹齢 不明
豊川市指定天然記念物

関川神社のクスノキ

樹高 20m
目通り幹囲 8.7m
樹齢 伝承900年
御津町指定天然記念物

2022.3.13

豊川 岡崎

イチイガシはブナ科コナラ属の常緑高木で、葉は半分より先は、鋸歯になる。表は深緑で、裏は黄褐色の星状毛を密布する。雌雄同株で、カシ類では例外的にあく抜きせずに実を食す。

瓶井神社の大タブ

玉林寺のクス

白山神社のクス

広幡神社のヤマモモ

観音寺のクス

岡崎市舞木町字宮下にある山中八幡宮に向かう。国道1号線の直ぐ南に鎮座する。クスノキは鳥居をくぐったすぐ先に立っている。地上3m位で双樹になっている。石段を上っていくと八幡宮があり、道を分かれていくと「鳩が窟」があり、家康が戦(三河一向一揆)に負けて敗走した際に隠れたといわれている。この洞窟から鳩が2羽飛び出し、洞窟には人がいるわけがないと捜索をあきらめたといわれ、家康は恩義を感じ、山中八幡宮を手厚く保護したとされている。

樹高 18m
目通り幹囲 7.7m
樹齢 推定300年以上
岡崎市指定

樹高 20m
目通り幹周 8.4m
樹齢 推定600年

樹高 13m
目通り幹囲 7.4m
樹齢 300年以上
岡崎市指定天然記念物