豊橋鬼祭り

2025.2.11

豊橋 安久美神戸神社で開催されるこの祭りは、平安時代から鎌倉時代にかけて始まった「五穀豊穣」を祈る祭礼が起源で、1000年以上続く歴史あるお祭りである。
 2月10日の青鬼の出陣と岩戸舞に始まる。私たちは11日に神社に出かけた。

この祭りでは、赤鬼と天狗が神社の井戸から汲んだ冷たい水を3杯頭にかぶり、2時間かけて重たい装束をみにまとう。装束の重さは20kg以上で、祭りの長丁場を耐える。特に赤鬼の髪の毛は4~5kgあり、汗を吸うと重さが増すと言う。時々、介添えの人が鬼の頭に扇で風を送っていた。

黒鬼登場

白い袋には、小判の抽選券が入っている。

御的(おまと)神事

鬼祭りのハイライトは、「天狗と赤鬼のからかい」。全身赤色の衣裳と虎皮の褌をまとった赤鬼は荒ぶる神を象徴し、装束と薙刀を持った鼻高天狗は武神、猿田彦の化身を表現している。いたずら好きの赤鬼とそれを懲らしめる天狗が神秘的な技を使いながら(それはどの所作かは分からなかった。)対峙し、最終的に赤鬼が罪を償うために、痰きり飴と白い粉を盛大にまき散らしながら退場する。この粉を浴びると厄除けや夏やみ予防の効果があると言われている。祭りでは約106,000袋の飴と2tの粉が使用される。 皆粉まみれになって、撒かれた飴を拾う。

神事祭と五十鈴神楽、御的神事(神前で五穀豊穣のため、12本の矢を射る。
)  赤鬼と天狗のからかい(鳥居から神前まで、赤鬼と天狗が戦いながら進む。)

痰きり飴

五十鈴神楽

天狗