長島ダムは大井川水系唯一の多目的ダムである。来るときはダムの上を通ったような気がするが、帰りはダムの下を通る道をナビが選択したようだ。
帰る途中「奥大井湖上駅」が見えた。長島ダムのダム湖である接岨湖に突き出た半島にの先端に位置する。
2020.8.2
坦沼神社のクスノキ
接岨峡温泉会館で温泉につかる。「若返りの湯」と言われ、重炭酸ナトリウム泉で、胃腸疾患、神経痛の効能がある。温泉を出ると、ちょうど大井川鉄道井川線の接岨峡温泉駅に車両が入ってきたところだった。
本川根梅地は500年ほど前に京都の梅津の里より移り住んだ菊池氏により開かれた言われ、この木は菊池一族の守護神であった。今でもこの地には「菊池姓」が多い。
静岡市清水ク小島町但沼にある「但沼神社のクスノキ」を見に行く。 自宅から国道1号線を走り、興津中町で国道52号線に入る。但沼交差点で県道75号に入る。静鉄バス但沼車庫の手前で細い道に入る。駐車場はないと聞いていたが、神社前の空き地に止めさせてもらう。 円墳のような丘の上に但沼神社が鎮座している。社殿の後ろにタブノキが聳えている。
斜面に立って、根が古い石垣を包み込もうとしている。樹勢もよく、若い木でまだまだ大きくなりそうであるが、このまま大きくなるには、立っている場所が狭すぎるように感じる。
石段を上がり、社殿の横を回り込むと、斜面に木の根が張り出し、タコの足のように広がっている。木の裏側に回り込むと、枝の折れた跡があり、石とコンクリートで補修した跡がある。洞がいくつかみられる。
梅地のタブノキは残念だったが、もっと前に調査して空洞を見つけ手当をしていたら、被害は少なかったと思うが、自然のことなので仕方がない。梅雨も明けたというのに山の中は雨で、雨の中を帰った。 新聞に、1日に接阻峡温泉付近の山で遭難があったということだったが、そういえば、迷ったときに「三つ峰山登山口」の標識を見た。 翌日、遭難者は亡くなって見つかったようだ。今日の走行距離は226㎞でした。
樹高 30m
目通り幹囲 13m
樹齢 1000年とあったが、4~500年という記述もある。
丸木舟の朝鮮語「トンバイ」からタブノキになったという説がある。耐潮性があり、余った材は漁師さんが舟の材料にすると、持って行ったそうです。
折れた主幹は中が空洞になっていて、その部分を輪切りにしたものがあるというので、見せてもらった。タブノキで作ったテーブルも見せてもらったが、乾かして作ってないので、反ってしまったようだ。タブノキがあるので「たぶの家」という名前だったが、あの枝が伸びて大きな木になるのに何年かかるのだろか。庭には30年くらいというあのタブノキの実から成長したというタブノキが育っていた。
新清水ICから新東名を走り、島田・金谷ICででる。川根方面に進み、接岨峡温泉まで来た。榛原郡川根本町梅地にあるという「梅地のタブノキ」を探す。標識や看板もなく、集落をうろうろする。付近の家の人に聞くと「3年位前に、倒れてもうないよ。ここを行くとタブの家という民宿があるので聞いて。」と言われた。
梅地のタブノキ
接岨峡温泉駅による。駅からは先ほどのタブノキが見えるはずだったが、今はタブノキの付近にある杉の木が見える。