H.24.04.20〜21
昨年は申し込んであった「三春の滝桜」が、震災で中止になり行けなかった。今年も申し込んだが、このところの寒さで開花が危ぶまれたが、淡い期待を持って出掛けた。 東京駅に集合し、東北新幹線新白川駅で下車する。バス2台に分乗し妙角寺・乙姫桜を見学する。
福島県田村郡三春町にある樹齢1000年を越す紅しだれ桜で国の天然記念物に指定されてる。樹高12m、根回り11m、幹周り9,5mの巨木で、三春町の滝地区にあるということと、四方に広げた枝から、薄紅色の花が流れ落ちる滝のように咲きにおうことから、この名前がある。 2005年の大雪で、枝が数十本折れる被害に見舞われている。 NHKが大掛かりな機材を持ち込んで撮影の準備をしていたが、こんなに咲いていなくていいのかと思っていたが、帰ってきてTV番を見ると土曜日に中継を放映したらしい。咲いていたらどんなにすばらしいかと思ったが、咲いていないものは仕方がない。
三春の滝桜
宮城県柴田郡大河原町大谷にある白石川一目千本桜 大河原町内を流れる白石川堤には、隣の柴田町まで約8kmに渡って桜並木が続く。約1200本の桜のトンネルのうち三分の一は樹齢80年を越えている。(ソメイヨシノ、シロヤマザクラ、ヤエザクラ、センダイヨシノなどが植えられている)桜の大木がもう少しで満開でした。藤枝の瀬戸川の桜もこんな感じです。
船岡址公園 船岡城は宮城県柴田郡大字船岡にある山城である。伊達騒動の原田甲斐の居城であった。現在は、船岡城址公園として桜の名所になっている。駐車場からシャトルバスで見晴らしの良い所にあがり、その上は、スロープカーに乗りもう少し上まで上がった。時間がなかったので、折り返し下りてくると言うあわただしさだったが、桜は満開近く咲いていた。頂上には高さ24mの船岡平和観音が建っているがそこまでは行けなかった。
ライトアップされていれば、山形の霞城公園に行く予定だったが、まだ咲いていなくてライトアップもないので行かなかった。11代当主最上義光が増築した平城で、山形城は、霞城と呼ばれる。関が原の合戦の頃、直江兼継(上杉軍)が富神山の麓からお城を10日間見ていたが、霞がかかって何も見えなかったことから霞城といわれる。約1500本のソメイヨシノ、エドヒガンが咲き、夜はライトアップされる。ガイドさんの説明だけで、通り過ぎ、今日の宿、蔵王温泉に走る。標高が高くなるにつれ、残雪が現れ、寒い。 グレードアップの蔵王国際ホテルに入る。 春の御夕食膳で郷土の料理を楽しみ、「八右衛門の湯」で暖まった。
駅舎のある駅は少なく、殆どが公民館や待合室がその役目をしている。
蔵王から長井に出てローカル線「フラワー長井線」に乗る。フラワー長井線は、山形県南陽市の赤湯駅から西置賜郡白鷹町の荒砥駅まで、山形鉄道が運営する鉄道路線である。今回は、長井駅から荒砥駅まで20分くらいの旅でした。名物車掌の話を聞きながらあっという間に着いてしまいました。
置賜さくら回廊は、山形県南部の米沢盆地に位置し、赤湯温泉から荒砥を結ぶフラワー長井線沿いの43kmのさくら観光ルートである。「烏帽子山千本桜」「伊佐沢の久保桜」「草岡の大明神桜」「薬師桜」など樹齢1200年余りの名木、巨木といった古典桜の名所が20箇所ほど点在している。樹齢400年以上の桜は、エドヒガンという種で、薄紅色の小さな花をうつむき加減に咲かせます。古木の多くは、「種蒔き桜」と言われ、雪解けの春に農作業の時期をつげる人々の暮らしを密接な関係があった。また、このあたりの農家には一軒に一木の桜が植えられ、農作業の目安にしているそうです。
その中の一つ「伊佐沢の久保桜」に行きました。エドヒガンで、樹齢1200年、樹高13.85m、根回り10,8m、幹周8,1mである。江戸時代には、枝が四反歩に及び、「四反歩桜」とも呼ばれた。地元の豪族の娘お玉は、征夷大将軍坂上田村麻呂の帰りを待ちわびてなくなり、坂上田村麻呂がそれと悼んで桜を植えたという悲恋物語も伝えられている。平成18年から樹勢回復を行なっていて、太い幹には、筵が巻かれていました。ここも残念ながら1輪も咲いていなかったです。
2日目
最上川に架かる最上橋梁
満開時の写真です。
吾妻小富士(1707m)のお釜
磐梯スカイラインを上がって標高1600mの浄土平までバスで行く。 途中までガスがでて風景が良く見えなかったが、浄土平に来ると雲が晴れてよく見えるようになった。木の階段を上がり10分ほどでお釜の淵にたてる。時間があれば頂上まで行けたが、淵までいって戻った。
吾妻小富士の木階段を下りる。
一切経山(吾妻山)
らくだ山
吾妻小富士
一切経山の噴煙
飯坂温泉は、福島市飯坂町にあり、秋保温泉、鳴子温泉と共に、奥州三名湯に数えられている。
飯坂温泉花桃の里に行く。ここは、宇都宮大学農学部前教授 吉田雅夫氏の指導により、世界中から集めた40品種、約200本を栽培している。今年は開花が遅く殆どの花が咲いていなかった。クラブーリズムおもてなしということで、ラジウム温泉卵とイカ人参をご馳走になった。
新白河駅の前に建つ「松尾芭蕉」
福島 、山形、宮城と3県を回って桜を見てきたが、海抜の低い所のソメイヨシノは、さいていたが、お目当ての三春の滝桜を初め有名な古木は、開花宣言も出ていなかった。残念だが、自然相手なので、是ばかりはどうしようもない。また、福島の仲通りを通った時、被災者の架設住宅が並んでいる所の傍を走ったこともある。今日の新聞にも出ていたが、貧困の村を救おうと原発を誘致し、潤ったが、その代償があまりにも大きかった。東北を旅行するくらいしか出来ないが、元通りに暮らせるようになって欲しい。 来た時と同じ、新白河駅から東北新幹線で東京へ、東海道新幹線、東海道と乗り継いで、藤枝に帰った。今回は、その日のうちに帰ってこられた。
仙台藩主 伊達政宗が、将軍家に桜の苗を献上する途中、城下で休息した際に、住職に所望され、そのうちの一本をこの地に植えた。樹齢400年、高さ13m 幹廻り4mの紅しだれ桜である。花は濃いピンク色で白河地方に比類のない濃艶な桜のため「乙姫桜」と呼ばれている。 三分咲きだったが、古木であることは分かった。満開の時に見てみたい。