下諏訪町
2023.7.2

恵比寿社のケヤキ

長野県諏訪郡下諏訪町上久保にある諏訪大社下社秋宮に向かう。秋宮の石段の右側に恵比寿社八幡社がある。恵比寿社は右側にあり、石段の横にケヤキが立っている。裏に回り込むと大きな空洞があり、頂部は失われてしまっているようだ。

下諏訪町横町木下にある青塚古墳に向かう。秋宮の北西200mの市街地に県指定史跡「青塚古墳」がある。前方後円墳で、一部が削られ、現在残る部分は長さ約50m、幅約20m。古墳上に数本のケヤキが立ち、そのうち4本が目通り4m以上ある。一番大きなケヤキは土が流れたのか、根が露出している。

諏訪大社下社秋宮の前の道を隔てたお土産物屋の駐車場の隅にケヤキが立っている。通称「おとうめ様」とも言われ、専女(とうめ)社の神木となっている。幹は地上約5mほどで、空洞になって人が入ることができる。内部は縦1.9m、横1.3m程で、上のほうまで空洞になっている。専女とは老女のことである。

このスギは二俣に分かれているが、根元はひとつになっていることから「縁結びのスギ」と言われている。

一の御柱・下社の御柱が上に御幣が付いていない。

手水舎の後ろには「千尋池」があり、ガイドさんによると、昔諏訪の水瓶だったという。

専女(とうめ)のケヤキ

神楽殿幣拝殿は国指定重要文化財になっている。秋宮には本殿は無く、幣拝殿の後ろに立つ「イチイ」が御神体である。傍に行くことはできない。

八幡社

高さ 2.6m
幅  3.8m
奥行き 3.7m

拝殿の右手には白松(はくしょう)が立つ。白樺のような白い樹皮で松とは思えないが、中国原産の松で、葉は三葉で、お財布に入れておくと、お金がたまるという。

浮島は砥川の中島で、大水が出ても流れなかったことから諏訪大社下社の七不思議のひとつ。浮島には浮島社があり、茅の輪が設けられていた。

砥川を挟んで春宮の対岸にある。砥川を遡り浮島を過ぎると、「万治の石仏」がある。江戸時代前期、1660年に作られた。春宮の石の鳥居を造る時、この石を石材にしようとノミを入れたところ傷口から血が流れだしたので、作業を中止したという。

樹高 35m
目通り幹囲 5.0m
樹齢 推定600~700年

根入りのスギ

諏訪大社下社秋宮境内、国指定重要文化財の神楽殿の手前に「根入りの杉」が立つ。大杉は参道の真ん中にある、石の柵に囲まれ注連縄がまかれている。案内板によると、(丑三つ時になると、枝先を下げて寝入りいびきが聞こえ、子供に木の枝を煎じて飲ませると夜泣きが止まる。)とあるが、「根入り」の意味が書かれていない。

むすびのスギ

樹高 30m
目通り幹囲 6.4m
樹齢 不明
下諏訪町指定天然記念物

帰りに山梨県市川三郷町にある「みたまの湯」に寄った。
源泉かけながしの温泉である。

ケヤキ

諏訪大社は全国に1間社以上ある諏訪神社の総本社で、諏訪湖周辺に4宮の境内地がある。下諏訪町には下社(春宮 秋宮)があり、建御名方神、八坂刀売神を御祭神としている。諏訪大社には本殿は無く、自然そのものを御神体とする古い信仰の形を留めている。ここ春宮は杉の古木を御神体としている。

諏訪大社下社秋宮の手水舎の前にケヤキが立っている。

樹高 不明
目通り幹囲 5.5m
樹齢 不明
下諏訪町指定天然記念物

樹高 30m
目通り幹囲 4.9m
樹齢 不明

万治の石仏

大社下社春宮

諏訪大社下社秋宮のケヤキ

樹高 31m
目通り幹囲 7.1m
樹齢 1000年

青塚古墳のケヤキ