熊に皮をはがされた木
H.20.11.17
高塚山は、北側唱和51年に林道南赤石線が通るまで、秘境の山だった。黒法師岳の南西に派生する稜線の尾根上にあり、天竜川の支流気田川の源流部にそびえている。山の名前は、南麓に京丸集落があり、そこから眺めて高いと言う意味で、山頂に二等三角点を埋設する時に呼ぶようになった。 林道を車で走り、広い駐車場のある山犬段に入る。ここには綺麗に使われている中川根町立の山犬段小屋がある。 蕎麦粒、高塚山は、10年位前、山登りをはじめたころ、一度登ったことがある。また、ここから天水を通って沢口山まで往復したこともある。この小屋に泊まり、南赤石林道を歩いて、バラ谷山を目指したこともあるが、時間切れで山頂に着くことは出来なかった。
14:40 登山口に戻ってきた。ライフルを背負いミニバイクで南赤石林道のほうから走ってきた人がいる。話しかけると夫の通っている「男の料理教室」の方だった。林道はゲートがあり、車は入れないので、バイクで往復しているのだそうだ。林道の様子を聞くと何箇所も落ちていて黒法師の付近までいけないことが分かった。黒法師岳には、水窪方面から登ったことがあるが、南赤石林道を歩いてこちら側から登りたいと夫は思っていた。残念ながら無理のようです。 帰りにSLの見える露天風呂で有名な川根温泉に入りました。掛け流しの天然温泉で少ししょっぱかった。
蕎麦粒山からの下り道で、黒法師岳、前黒法師岳が良く見えた。
暖かい山頂でお昼を食べて、同じ道を引き返した。イドブックによると、山頂付近にはコバイケイソウが群生しているとあり、またカエデの木に囲まれて紅葉が綺麗とあるが、今の季節は、カエデもすっかり葉を落とし落ち葉が積もっているだけだった。4月、5月にはアカヤシオ、シロヤシオが咲くがその季節にはヒルに注意とあった。
二等三角点
AM.10:15 三ツ合(1602m)
三ツ合の手前から見た高塚山
山頂は南東方面が切り開かれて、東方に十枚山や八紘嶺の後に富士山が見える。前に来た時はうっそうとした感じだった気がするが、ブナやミズナラの木は葉を落とし、見通しが良くなっている。
小屋の横から登山道に入る。ブナ林にはスズタケが密生しているが、毎年2回地元の人達が刈り払っているそうです。登山道や山頂にもゴミが落ちていないし、小屋も管理がいきとどいて、感心してしまった。 落ち葉の積もった山道を登っていくと、一組の夫婦に会った。朝早くから蕎麦粒山に登って、富士山を写真に撮ってきたそうだ。今日は、富士山が綺麗だったと下りていった。
AM.11:03 高塚山山頂(1621m)
五樽沢のコルからは、西に進み、笹原の広い尾根を緩やかに登っていくと、左手に高塚山が見えてくる。しばらくすると、三ツ合に着いた。ここは高塚山と黒法師岳に続く尾根の分岐になる。広々として、木々が葉を落としているので、見晴らしが良い。山並みの後には南アルプスの一部が雪を被った顔をのぞかせている。
コルからの登り
AM.9:25 五樽沢のコル
AM.8:01 登山口
山犬段(標高1404m)
三ツ合から、直角に曲がり、南東尾根を下り、何回かアップダウンを繰り返すと広々とした山頂に着いた。
蕎麦粒山から西にスズタケの中を進む。ブナやミズナラの大木の自然林の中を緩やかに下っていくと、五樽沢のコル分岐に出る。ここを下っていくと、林道南赤石線の林道に出るようだ。
AM.8:43 蕎麦粒山山頂(1627.1m)
黒法師岳
前黒法師岳
光岳
茶臼岳
黒法師岳
前黒法師岳