2023.1.15

静岡市

静岡市葵区羽鳥にある「羽鳥浅間神社」に向かうが、建穂(たきょう)にある建穂寺に来てしまった。建穂寺は本尊として行基作の千手観世音菩薩像を安置していて、毎年8月に公開している。現在はその跡地は建穂神社になっている。境内には数本の大きなスギが立ち、注連縄が張られている。その中の1本が「建穂神社の大杉」と言われ、樹高40m、目通り幹囲4.4mあり、静岡でも巨樹とされている。

静岡市葵区瀬名川にある瀬名川八幡宮に向かう。旧国道1号と靜清バイパスの間、巴川左岸に八幡宮が鎮座する。クスノキは本殿の後方にある。巨大なクスノキに見えるが、2本のクスノキが重なっている。細いのも入れると3本になる。左の細い木はモチノキだろう。立て札には「楠の珍木 抱擁木」と書かれている。上の方で重なっているように見える。いわゆる連理である。

静岡市駿河区東新田にある須賀神社に向かう。JR東海道線安倍川駅から北東に約1km、市街地に立つ神社である。拝殿の右手に大きなクスノキが立つ。地上4~5mで2幹に分かれている。そのあたりで幹はふとくなっていて、注連縄を付けた辺りはむしろ細い。

もう一本のクス

向敷地神明宮のクスノキ

樹高 30m
目通り幹周囲 6.4m
樹齢 400年

羽鳥浅間神社のクスノキ

静岡市葵区音羽町にある清水寺に向かう。土日だけ公園前の道に車を止めてよいと書いてあったので、清水山公園前に車を止め、谷津山を登る。本堂 鐘楼、庫裏が国登録有形文化財に、観音堂が県指定有形文化財になっている。境内には目通り7.7mのクスノキがあるという話だが、見つけられず、庫裏の裏にある墓地の中に大きなクスノキを見つける。

静岡市駿河区向敷地にある「向敷地神明宮」に向かう。安倍川と藁科川の合流点に舟山(43.5m)という緑の小山がある。川中島にある山で、その舟山を望む右岸の集落が向敷地である。山裾に沿って細い道を進むと神明宮が鎮座する。3棟の社殿が並ぶ。中央が伊勢神明宮神社、右が八幡宮、左が荒神宮である。社殿の背後が石垣に囲われ、その斜面にクスノキが立つ。クスノキの根で、石垣がふくらみ、一部崩れている。右の方から回り込みクスノキに近づいたが、神社の横の道路がその上に来ていた。社殿の左手には保存樹のイチョウの木も立っている。

羽鳥の浅間神社は国道362号を北に300mほど入った所にあった。境内には2本の大クスが立っている。社殿の右側にあるクスノキが大きい。失われた大枝も多く、根元には空洞もあるが、樹冠を広げ元気である。

樹高 25m
目通り幹囲 5.6m(3.6m)
樹齢 推定300年以上

樹高 20m
目通り幹囲 5.1m
樹齢 不明

瀬名川八幡宮のクスノキ

鐘楼

観音堂

熊野神社

樹高 22m
目通り幹囲 5.1m
樹齢 300年以上

清水寺のクスノキ

高台から見える舟山

東新田須賀神社のクスノキ

樹高 21m
目通り幹囲 5.1m
樹齢 300年以上