AM.5:30 太鼓の音で起床した。他の方のHPで、起床と同時におじさん達が入ってきて、有無を言わさず布団をたたみ始めた。とあったが、そのとうりで、あっという間に布団が運び出された。洗面所の寒暖計はマイナス2度をさしている。 AM.6:00から朝の勤行が始まった。前日お坊さんから、抜け出してご来光を拝んでよいと聞いていたので、6:30 抜け出して完全防備で、富士山遥拝台に急いだ。 階段を上がっていくと随身門の額縁に入ったような富士山の姿があった。番頭さんから、6:55頃と聞いていたので、だんだん明るくなる空と富士山を見て、日の出を待った。寒くてじっとしていられない。なかなか雲が晴れず、55分すぎても日の出が始まらない。雲の後に太陽らしき丸いものが見えた。3月と9月の春分、秋分には、富士山の真上から太陽が出て、その光が随身門から入り、本堂の七面大明神を照らす。と言われている。その時期に来たことはないが、多分信者さんで大混雑だろう。 今の時期は太陽は富士山から大分離れた所から上がる。 諦めて宿坊に戻ると、番頭さんがライブカメラを見せてくれて、太陽が出ていた。

2日目

14:11 神通坊に下りて来ました。角瀬からタクシーで羽衣に車をとりに戻りました。

七面山の大トチノキ 伝説によると、日蓮上人の高弟 日朗上人(1243〜1320)が手植えした。樹幹は空洞化しているが、樹勢は旺盛。 根周り 8M 幹周7M  樹高 25M

12:35 十九丁目の安住坊に着いた。ここには七面山の大トチノキがある。天に向かって手を伸ばしているような枝振りで神々しい感じがした。

七面山の御神木・根回り 12メートル 周囲 6.06メートル 高さ 23メートル。 幹の下部は空洞になっているが、樹勢は衰えていない。この樹から神職の持つ「シャク」を作る。別名 アララギとも呼ばれる。

10:13 奥の院に着いた。来る途中に「大イチイ」の案内があったが、400Mと書いてあるのを見て、見なくてもいいとここまで来てしまった。 ここから20分の標識を見て、行ってみることにした。急坂を駆け下りて約10分で御神木「七面山の大イチイ」に着いた。中はすっかり空洞になっているが枝を伸ばして、立っていた。立派な御神木だった。

部屋に戻ると朝食が用意されていた。一汁二菜に黒豆が付いていた。 今回は、勤行を抜け出してもいいといわれたが、前回までは、勤行をうるさく言われ、まじめにでていたら、出ないでご来光を見に行った人たちが朝食を先に食べてしまって、私達が部屋に戻ったら、ご飯も味噌汁も残っていなくて、再度いただきに行った覚えがある。

一日目は標高約500Mの羽衣から標高1710Mの敬慎院まで、二日目は敬慎院から1982Mの七面山まで約270M上り、標高310Mの角瀬まで一気に下る山行だった。 きつかったが、今回は山登りというより、敬慎院にお参りをするのが目的だった様な気がする。 大きな声で「南無妙法蓮華経」と唱和できて、信者ではないが良かったと思う。夫は「毎月一回は来たいものだ。」と言っていました。

敬慎院でいただいたお札です。今年一年無事に過ごせますようにお願いします。

境内にあった「七面山北街道これより四十八丁」家に帰ってから、奥の院に電話で確かめたところ、奥の院は四十丁目で奥の院から敬慎院までの間には丁目石は置いてないとのことでした。昔の記号で書いてあったので数え間違いをしていました。これで納得です。

14:04 一丁目

13:57 三丁目

12:55 十七丁目

11:45

明淨坊

11:16 奥の院の横を抜けて裏に廻り、北参道を下りる。表参道は石灯籠だったが、こちらは丁目石が立っている。

奥の院の前には大岩があって、周りを回れるようになっている。日朗上人一行が険しい山道を登ってきて、この岩で休んでいると、この岩の上に七面大明神が現れた。この大きな石を影ごう石(ようごうせき)(お姿を現す石)と名づける。 この岩の前に祠を結び七面大明神をお祀りしたのが奥の院の開創である。

10:54 最初に看板を見た場所に戻った。

奥の院

AM.9:32 ガレから離れる場所で、笹原を分け入ってガレの縁に行って見た。随分高度が下がっているが、笹が生い茂っていて縁が明瞭でなく怖い。

宿坊を出てから、ケーブル小屋の右手に入り、しばらくは唐松林を緩やかに登っていくが、やがてナナイタガレ北側の縁に沿って上がっていくことになる。崩壊が激しいのか、道が付け替えられていて、ロープが張られ近づけないようにしてある。山頂の直ぐ下から近づいて見た。 遠くに富士山と毛無山が雲から頭を出している。境界の木々が斜めになり、今にも落ちそうになっている。 時々落石の音がカラカラと響き渡る。 前に来た時は、切り立った岩の上にカモシカがいたが、今日はどこにもその姿が見えなかった。

唐松についたサルオガセの林

宿坊を出る時、番頭さんが「道が凍っていると危ないから」と縄を渡してくれた。夫は「アイゼンを持っているから」と断ったが、私は記念に貰った。まだ使ったことはないが利くんだろうか?今回使ってみればよかった。 AM8:59 見晴らしの悪い山頂を後にする。

AM.8:50 1989Mの七面山山頂に着いた。山頂は広々しているが、展望はなく、山頂方位盤に書いてある山々は見えない。わずかに南アルプスの一部が顔を出している。

白鳥が飛んでいる様な雲

最初は雪も少なくアイゼンなしで歩けたが、傾斜がきつくなり、北側斜面が凍って滑るようになった。アイゼンをつけた方が歩きやすい。

七面山山頂の道標

切り株の階段

七面山登山

11:21 三十八丁目

13:36 七面山七丁目の宿坊

13:25 十丁目

12:33 二十丁目

白蛇が祀られた「白紅姫竜王善神」

 二十五丁目

12:10 二十六丁目

11:57 三十丁目

七面山の大イチイ

車も通れるような広い道を(宿坊間は車で行き来しているようだ。)奥の院に向かって歩きは始める。10:05 二の池に着いた。池といっても水はなく窪地になっている場所で、今は雪が積もって池のように見える。

9:46 敬慎院の裏にある一の池まで下りてきた。宿坊の裏を廻り、凍りついた一の池の縁を歩いてみた。ボートもあったので、水があるときはボートで対岸に渡るのだろうか?向こう岸にお墓か記念碑のようなものが立っている。階段を上り、境内に出た。9:57 名残惜しいが敬慎院を後にする。

AM.7:48 お坊さんや番頭さんにお礼を言い、見送られて宿坊を出た。随身門への階段が、石だと思っていたら、木の切り株が埋め込んである。このほうが雪の時滑らないのかも知れない。富士山遥拝台で富士山を眺め、七面山への道を歩き出した。

7:03

7:01

6:54

6:53

6:38

6:33

6:31

         

影ごう石