下伊那

2023.4.11

県道447号を進むと、売木村大平三太夫のサクラが立っている。奥には明治6年の銘の入った石碑が立っている。三太夫という人が、行き倒れ、埋葬したという。道の反対側にはヤギが飼われていて、その先にはチーズ工房がある。

売木村小枝には「正平桜」がある。山際の畑から集落を見下ろすサクラが見頃を迎えている。古木・神代桜の子を植えたと伝えられる。

雲谷寺のサクラ

阿智村浪合地区にある浪合学校の玄関わきにはヤマザクラ(エドヒガン)が立っている。明治16年岡崎市から移され植えられた。村指定天然記念物

長野県下伊那郡平谷村中野にある雲谷寺に向かう。鐘楼になった山門をくぐると、境内に満開のが立っている。川の向こうには中馬街道(塩の道)の壁画が描かれているのが見える。

りのサクラ

愛宕様のコヒガンサクラ

瑞光院のサクラ

観音堂は宝藏寺に隣接する。石段を上ると、享保20年(1,735)建立の観音堂があり、そのわきに樹齢140年のサクラが立っている。村内で一番古い名木である。

宝藏寺のサクラ

観音堂のサクラ

神重サクラ

福美桜に行く途中、売木川に沿って県道447号を進むと売木村南部第一地区の路傍に銀一桜が立っている。四方に枝を伸ばし、満開だった。

福美サクラ

三太夫のサクラ

白鳥社のサクラ

樹高 6m、目通り幹囲 3.1m、樹齢 200年 エドヒガン

売木村中央にある白鳥社に向かう。境内に立つサクラが満開である。

正平サクラ

樹齢 250年、高さ20m、目通り幹囲 3.1mのエドヒガン

御所ザクラ

阿智村浪合に向かう。郵便局の向かいに「中馬街道 浪合宿 武田勝頼親子首実検の跡」碑があり、シダレザクラが枝を横に伸ばし、花をつけている。信長が勝頼親子の首実検をした跡である。

首実検のサクラ

浅間様のサクラ

樹齢 推定350年~400年 樹高 14m、根元周 4m

樹齢 150年 樹高 12m 目通り幹囲 2.5m

 

阿南町新野にある瑞光院に向かう。行人様が眠る瑞光院では、山里を見下ろすようにシダレザクラが立っている。樹齢約160年のサクラで、背が高く、濃いピンク色の花弁が特徴である。

国道418号を進むと、右手の少し高くなったところに神重桜が立ち、傍には小祠が祀られている。枝を横に伸ばしている。

県道447号を進むと、売木村南部第2地区大入りのシダレザクラが立っている。大入り洞の入り口にあるのでこの名がついた。根元には石碑、石仏が並んでいる。3幹に分かれ、枝ぶりが良い。

あおいのサクラ

平谷村から売木村に向かう旧中馬街道沿いに浅間神社がある。この村の氏神様で、石段を上り、小高くなった所に神社が祀られている。樹齢約100年のシダレザクラが立っているが、枝が切られ寂しい姿になっていた。2017年撮影の写真には、一本は切られ、ふたが被せられているが、もう一本には沢山の花が付いている。石垣の所には、有形文化財に指定されている「馬頭観世音石像群」があった。

国道418号を天龍村に向かい、看板がある所から、林道に入ると、矢野愛宕神社がある。鳥居の先の斜面に江戸小彼岸桜が立つ。数年前から樹勢が衰え数本の枝の伐採を余儀なくされた。平成13年から京都の桜守・佐野藤右衛門氏が度々来られている。「残したい自然景観」の石柱の立っている。

観音堂に隣接して宝藏寺がある。境内には数本のサクラが満開を迎えている。山門は17世紀の建立で、村内最古の木造建築として村の文化財に指定されている、

銀一サクラ

その先の売木村南部第2地区には福美桜がある。枝ぶりが良く人気が高いという。道案内が出ていた。地元の伊東福美さんが植えたことからこの名がついた。

信州の最南端にある売木村に向かう。明治の終わりから戦後にかけて地元の人が植えた桜の木が、樹齢数十年から100年余り経つ。1本桜のほとんどがエドヒガンである。根元には、馬頭観音等の石塔がたたずんでいる。

国道153号から阿智村浪合に入り、和合川に沿って阿南町方面に走ると、御所ザクラが立っている。広い田圃の脇に立っているが、頑丈な獣除けの柵が廻らされていて、中に入れない。尹良(ゆきよし)親王を祀った石の祠があったことから御所ザクラと名付けられた。尹良親王は後醍醐天皇の孫で南朝勢力の挽回に尽くした。