2022.1.23
静岡県島田市千葉にある千葉山智満寺に向かう。千葉山は明治37年まで不用な登山、女人禁制とされていた。国の天然記念物「十本杉」が点在し、いずれも樹齢1000~800年で、信仰の対象となっている。山頂付近は、すべてが阿修羅坊さまの霊域でその中心のお堂が奥の院である。
島田市阿知ケ谷にある天満天神社に向かう。東光寺谷川の左岸山裾に天満天神社がある。拝殿は階段を上がった一段高い位置に本殿がある。クスはその会談の隣にある。2,011年に撮影された写真は、立派な樹幹を戴いた本殿を隠すように枝を伸ばしている。
今は、幹だけになった悲惨な樹形となっている。祖の幹からわずかな枝を伸ばし葉をつけている。あいにく雨が降ってきたが、境内の広場では、子供たちがサッカーをやり、遊んでいた。
驚いたことに、こんな山の奥に「古代の森 阿主南寺」と書かれた別荘地があった。車があったので、住んでいる方もいるようだ。
「智満寺の大銀杏跡」樹高 30m、目通り幹囲 7m 樹齢500年のイチョウが立っていたが、2000年に倒壊した。
阿主南寺(あずなじ)の大杉
常胤杉 千葉介常胤のお手植え。幹に亀裂が入っている。
樹高 30mm
目通り幹囲 7.2m
「阿修羅坊大権現」「千葉山智満寺 奥の院」と書かれた山頂に着いた。標高は495mである。奥の院にお参りをする。お堂の裏には「開山杉」があったが、今は根元が残っているとあるが、その痕跡も見つけられなかった。廣智菩薩の御手植えと言われる。
その先には「子持杉」があったが、倒木で、今はない。子持ち観音を祀っている。
鳥居をくぐると、薬師堂があり、今は修理中であった。坂を上ると、「頼朝杉」の案内があり、薬師堂の上あたりに切株だけがあった。頼朝の御手植えと言われ、樹高、36m、目通り幹囲 9,7mあったが、倒壊し、跡が残っている。
神明宮のスダジイ
島田市伊久美長島にある神明宮に向かう。県道64号線(蔵田島田線)に入り約2km。長島集落に入ったら、県道を分かれ右折し、橋を渡ると長島神明宮がある。
スダジイは社殿のそぐ前の石段の脇に立っている。主幹を途中から失っている。反対側は空洞になり、違う植物が生い茂っている。根なのか、幹なのか分からなくなっている。
樹高 24m
目通り幹周囲 7.2m
樹齢 推定300年以上
島田市身成にある阿主南寺に向かう。大井川とその支流身成川を隔てる山稜の稜線上、標高400m程のところに慈眼山阿主南寺がある。川根町に入り、街道沿いの酒屋さんで場所を教えてもらい、林道に入り、無時に着いた。案内板によると、行基菩薩が、728年に開山したとの伝承がある。寺の広場から少し斜面を下りたところに大杉が立つ。カヤノキもあるようだが、斜面を下りることができないので、見つけられなかった。再建された立派な山門があった。
1本杉に戻り、先を進むと盛相(もっそう)杉が聳える。盛相(行者)のお手植えと言われる。
樹高 40m
目通り幹囲 7.8m
雷杉 木の形が雷神の怒りに似ている。根元に雷神を祀る。
樹高 36m
目通り幹囲 8.5m
そのまま進むと、一周して山頂に出た。全ての杉を見て、山頂を後にした。
常胤杉から坂道を下ると1本杉が聳えている。
樹高 45m 本山中で一番高い。
目通り幹囲 8.5m
―本杉から左に行くと経師(つねもろ)杉が立っている。千葉太郎経師のお手植えと言われる。
樹高 36m
目通り幹囲 7.3m
達磨杉 根幹が太く、達磨に似ている。
樹高 30m
目通り幹囲 7.0m
その先には、日吉神社の拝殿、本殿があり、参道の杉も立派である。
樹高 15m
目通り幹囲 7.7m
樹齢 推定300年以上
樹高 24m
目通り幹囲 5.5m
樹齢 不明
天満天神社のクスノキ
大杉 山裾のような根元部分が特徴的
樹高 40m
目通り幹囲 9.5m