田代の姫沙羅
愛知県北設楽郡設楽町神田(かだ)字上ノ坂(田代)にある弥栄神社に向かう。国道473号沿いの神田で県道32号線に乗り換え、南西方向に1㎞ほど行ったところが田代である。弥栄神社は神田川の対岸にある。車を下りて対岸を見ると、神社の鳥居が見える。歩いていた婦人に道を聞くと、手前の細い道から入れるということだった。
参道入り口には「田代のイチョウ」と書かれた標識があり、イチョウは葉を落として立っている。参道は登山道のようで、上り詰めると、社殿があり、右奥にヒメシャラが立っている。立派なヒメシャラで、葉を落としているが、花が咲いている時に訪れたいと思った。ヒメシャラの大木はあまり見たことがない。
山伏塚の大杉
2022.3.27
白鳥神社で手を合わせる。前にある標識に{近世末、農村で流行したお鍬様信仰の一端が、窺われる。例祭は四月上旬、ご神体を神輿に移し、色紙で作ったハナなどを飾る」とあった。
北設楽郡設楽町長江字本江にある「遠山家」に向かう。長江集落は斜面の途中を水平にして、そこに家を立てている。数軒はあるだろうか。その最上部に遠山家がある。曲がりくねった細い道を上がって行くと、大きなヒノキが目に入った。
庭で作業をしていた婦人に許可をもらい、ヒノキの周りを見て回った。
2幹に分かれ、右の方は太く、年数がたっていて、枝も所々破損している。左の方はまだ若く、幹もすっと伸びている。2本が合体したのか、太い幹から枝だ出たのか分からない。遠山家より、ヒノキの方が先にあったとのこと。根元には、石塔や石仏がいくつも並んでいた。お礼を言うと「これからいろいろな花が咲き、きれいです。」ということだった。
白鳥神社への道を聞いた婦人に教えてもらったい、その家の前を通り越して先に進み、赤い瓦の家の裏にあるという楓を探す。桑平からホソノに向かう町道から小道を50m程進むとあるというが、分からず道を行ったり来たりした。結局、赤い瓦の廃屋の裏から樹林の先を見ると、大きく枝を伸ばした楓が目に入った。立ち上がって多くの幹に分かれた、株立ちの姿であった。目印の古い墓地はすっかり取り払われ、基台の石垣だけが残っていた。葉を落としているが、紅葉の楓を見てみたい。
北設楽郡設楽町豊邦字モリシタ(桑平)に向かう。豊田市と設楽町の堺から北に1kmほど上ったところに桑平がある。集落の最上部にある白鳥神社に向かって進むと、浄水場があり、その西側の谷の向こうに「山伏塚の大杉」が聳える。小さな沢を渡って、向こう側に行くと、地上から2幹に分かれ、その先でまた数本に分かれた姿で立っている。根元には小さな祠が祀られている。
遠山家のヒノキ
樹高 24m
目通り幹囲 2.4m
樹齢 不明
左に回り込むと、社殿に組み込まれるように3つの扉があり、その中に仏像や、お稲荷さんが祀られている。
樹高 20m
目通り周囲 4.6m
樹齢 不明
東の伊呂波楓
樹高 5.4m
目通り幹囲 5.4m 2.8m
樹齢 不明
樹高 28m
目通り幹囲 6.4m+4.6m
樹齢 不明
田代のイチョウ