H.29.4.30
河原に下りると、「天竜川治水事業90周年記念」の会場が設けられ、「排水ポンプ車」「照明車」などが展示されていた。
(天竜川は、流域面積、延長において国内でも有数の大河川ですが「暴れ天竜」として知られている。古くから多くの水害をもたらし、人々を苦しめて来た。会場では、治水事業90周年の記念として、パネル展示、照明車、ポンプ車など、災害時における国土交通省の活動を学ぶことができる。)とあった。
今回は、約16kmを4時間30分かけて歩いた。メインは「熊野の長藤」だった。天竜川の河原歩きは長く退屈だった。
豊田町駅北口に集合する。10分前に着いたが、駅前は参加者でごったがえしていた。8時30分にウオーキングの地図をもらい、歩き始める。すぐに、「磐田香りの博物館」がある。香りをテーマにした博物館で、香道で使う香道道具や香炉、香水瓶などの世界の美術工芸品を見ることができるということだったが、誰も寄っていかないので、私もそのまま歩く。
熊野の長藤で有名なお寺で、今日まで「長藤まつり」が行われている。熊野の長藤とは、平安時代末期に池田宿に生まれ育ち、当時の権力者・平宗盛に仕え、寵愛を受けた熊野御前ゆかりの藤である。1本は国指定、5本が県指定の天然記念物になっている。 本堂の脇には、熊野御前の母、侍女朝顔の五輪塔が祀られ、熊野の母と熊野の墓がその奥に祀られている。
天竜川の土手の手前には「池田橋の跡」碑、渡船権の御墨付(天竜池田渡船の朱印状)を家康からもらったという文書が書かれた説明板があり、説明してくれたおじさんが「子供の頃はまだ渡し船があった。」と教えてくれた。その後池田橋ができたが暴れ天竜と呼ばれ、橋が壊されたり、流されたりして、昭和8年に廃止される。
興徳寺、若宮八幡宮を過ぎ、行徳寺に着いた。
田んぼの中を歩き、「磐田南部 どっさり市」による。まんさい館と同じで、野菜を中心に売っている。暑かったので、ソフトクリームを買い食べながら歩いた。「鈴木農園」ではトマトを売っていたが、私はアスパラガスを買った。12時50分に豊田駅南口に着いた。12時59分の電車で藤枝に帰った。
国道を越え、新幹線の鉄橋を越え、「西堀緑地公園」で河原から道路に出る。ツツジが満開で、八重桜が咲いている。皆思い思いに座っておやつを食べている。
河原を歩いていると、消防署のヘリコプターがとんできて、対岸の河原にロープで人を下している。これも今日の記念事業の一環だろうか?それとも訓練なんだろうか?
天竜川の方角に進むと「歴史風景館 池田の渡し」がある。歌川広重の「東海道五十三次 見附」の川渡しの図などが飾られている。