H.29.1.29
駿河湾を眺めながら蛇松緑道と狩野川リバーサイドを巡る
沼津駅を9時に歩き始める。白銀交差点を渡り、「蛇松緑道」に入る。(明治20年に東海道本線建設のため狩野川河口右岸にあった蛇松と沼津停車場設置場所を結ぶ貨物線が設置された。昭和49年まで、石油、魚、材木を運ぶ貨物線として活躍した。昭和49年に廃止された。昭和57年に緑のプロムナードとして生まれ変わった。)私が子供の頃はまだ線路はあったが、貨物が走っていたかどうか記憶にない。
東海道と交わるところに私の小学校時代の旧友の家がある。昔は旅館だったが今はビジネスホテルとしてまだ営業していた。川を挟んで向こう側には中学の同級生だったお米屋さんがまだ営業していた。なんだかうれしい。
牧水記念館の垣根は「沼津垣」といい、箱根竹といわれる直径1cmの細いメダケを使い、十数本ずつ束ね、杉綾模様で編んでいく。江戸時代以前から作られ続け、沼津の風景を描いた浮世絵や絵図にも描かれている。現在では職人が少なくなってきていると、TVでやっているのを見たことがある。講習会を開いて、普及しようとしているようだ。沼津御用邸や牧水記念館で見ることができる。
仲見世商店街を抜けて沼津駅に向かう。{保坂の栗せん」を買い13時53分の電車に乗った。今日は約6.5kmの短いウオークだったが、行きたかった「深海水族館」に行くことができた。
水族館を出て、港大橋を渡り、狩野川河川敷を歩く。富士山がとてもきれい。永代橋、御成橋の下をくぐり、あゆみ橋を渡り中央公園に出る。ここは沼津城本丸跡である。
ルートにはなかったが「深海水族館」に入る。沼津港湾八十三番地」内にあり、深海をテーマにした水族館。世界で唯一シーラカンスの冷凍標本が見られる。他にも初めて見る深海の生物が沢山泳いでいる。
沼津みなと新鮮館」で「サーモンイクラ丼」と「ブリかま定食」の昼食をとり、干物を買う。
沼津港の向こうに「大型展望水門びゅうお」が見える。津波を防ぐ目的で造られた水門で、展望施設を備えている。沼津港の内港から外港にでる所に設けられ、震度6弱以上の揺れで自動的に閉まるようになっている。
今は、「若山牧水記念館」ができている。本来は200円の入館料が今日は無料だった。昭和62年に開館した。牧水の生誕から永眠までの足跡を縁の品々と共に展示してある。「幾山河 こえさりゆかば寂しさの はてなむ國ぞ けふも旅ゆく」は「歌碑」に刻まれた和歌である。
「千本松原伐採反対」運動で活躍したと書かれてあった。酒を愛した人で、中山道を歩いているときに佐久の酒蔵会社に酒を愛する歌碑があった。「白珠の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり」
寺の先で左折し。駿河湾に向かって歩き、防潮堤に出る。今日は良いお天気で、駿河湾、富士山が良く見える。千本浜には、昔はこのような防潮堤は無かった。昔は千本松原に、「牧水の歌碑」があった。