H.28.03.12

さわやかウオーキング 天地神社の大楠とかんなみの桜並木

8時39分のJRで沼津まで行き、乗り換えて、函南駅で下りた。駅前でコース地図を貰う。駅前に出店が出ていて、おむすびと豆大福を買う。9時25分歩き始める。今日も息子が付き合って歩いてくれる。駅は高台にあるのか、どんどん坂を降りる。

上を見上げると、何かある。高台の下に看板があり「北条宗時、狩野茂光の墓」とあるので、階段を上っていくと五輪塔が立っている。(北条宗時は、時政のに嫡子で、頼朝に従って石橋山の戦いで敗走の途中で討たれる。狩野重光は、狩野の豪族で、源為朝を討つ等軍功がある。石橋山の戦いで敗れ恰幅する。)

案内板の向こうの家に「仁田」の表札が掛かっている。中に入ってみると、「仁田忠常、忠正、忠時の墓」と書かれている。奥に三つの五輪塔が立っていた。(源頼朝旗揚げより、鎌倉幕府創設の功労者、「富士の牧狩り」で猪を退治した有名な話がある。頼朝没後、北条市の謀略にかかり忠常33歳の時、あえない最期を遂げた。)

榎橋を渡り、12時30分伊豆箱根鉄道・伊豆仁田駅に着いた。
12時25分(遅れていた)の電車で三島に着いた。
 三島の駅で「福太郎餅」を買う。東海道を歩いているときに三島大社で買えなかった餅である。中にはいっていた「三島大社の縁起餅」によると(三島大社では、毎年1月7日に古代田祭(お田打ち)神事が行われる。黒いお面をつけた婿の福太郎が白いお面を付けた舅の穗長と共に苗代所の選定から種まき、鳥追いなどの所作を狂言形式で行い、その年の五穀豊穣、天下泰平を祈る祭りである。)
生命力を宿すというお餅と、邪を払うというヨモギをつき込んだヨモギ餅で、あんは烏帽子の形をしている。変わった餅でおいしかった。

来光川に架かる仁田橋の手前に「仁田館遺跡」の説明板がある。(仁田館遺跡は、源頼朝の家来の1人、仁田忠常ので有名な仁田家代々の屋敷とされる。発掘調査の結果、立派な礎石をもった建物跡、井戸、堀が発見された。屋敷の北東の隅から川の跡が発見され、土器や陶器と共にこけら経が出土した。こけら経とは、薄い木の板にお経を書いたもので、亡くなった人を供養する時に書かれた。)

お湯に入らなかったのでここから20分かけて駅まで歩いた。大きな木のある神社がある。境内は保育園になっていて、遊具がある。中に入ると「初姫神社」があった。由来記によると(町内には神社が26社あるが、初姫神社だけが、式内社、郷社といわれ、由緒ある神社である。口碑によると産土の大神は姫神であると言い伝えられている。)

右折すると高台に「かんなみ湯~トピア」がある。ここが今日のゴールである。11時58分でした。かんなみ利用者はこのバスで伊豆箱根鉄道の伊豆仁田駅まで送ってもらえる。売店で「丹那田代産コシヒカリ」を買った。暖かいおでん、冷たいところてん、ぜんざいを買って食べた。

坂を下りていくと、右手の高台に何かある。階段を上っていくと、「地神様」が祀られている。傍の案内板によると(文覚上人が頼朝を伴い此の高台から富士山を眺め、天下人たるものは、あの富士山の如く泰然として下々から崇め畏敬される仁徳を持たなければならないと教えた。後に文覚らしい怪僧が現れ、稲妻池より水利方を教え、荒廃地を水田に変え、水田を数倍にした。怪僧が死んだあと、地神として、埴安之神と共に祀られた。)

11時30分六万部寺の境内を覗くと不思議なものが見える。経塚だった。こわれかけた案内板によると(源頼朝が伊豆に配流になった時、法華経6万部を読誧した事を祝福して築いたとある。塚の高さ丈余、縦横の長さ5丈(17m)。1160年、頼朝が流された時は14歳であったが、走湯山(伊豆山)に詣で、法華経を習い、朝夕読誧して、ひたすら父祖の冥福を祈った。1199年、文覚上人から教えを受け、平家倒伏の意欲を燃やし、33歳の時、走湯山の覚淵上人を招き、法華経一千部読誧を念じ、覚淵上人の激励に歓喜し(この辺りが読めなくなっている)塚を築いた。 )とあった。このような経塚を見たのは初めてです。

柿沢川を榎橋で離れ、「柏谷公園」で休憩する。7~8世紀のお墓で、国指定史跡の柏谷横穴群や復元された竪穴式住居などがあるというが、見逃した。椿がきれいに咲いていた。

柿沢川に戻り、桜並木を歩いていくと「畑毛せせらぎ公園」がある。ここでさくらまつりが行われる。土手にツクシ発見。

坂を上り切り、今度は下っていく。柿沢川に出ると、両側に「かんなみ桜」が植わっている。残念ながらもう満開も過ぎてしまっていた。約410本の河津桜が2月中旬から咲き始めるという。菜の花は満開でした。

道なりに歩いていくと、「不動の滝」があり、傍には、不動堂がある。滝とは言えないがホースのような菅から水が出ている。ここから登り坂で、途中に「石仏」「山の神」などが祀られている。

9時56分天地神社に着く。神社には、大楠がある。(樹齢は約950年と推定され、根回り30m、樹高51.5mの大木で、県の天然記念物に指定されている。)

館の周囲に土塁を築くために掘られた空堀が残っている。

今日は、11km、3時間のコースであったが、駅まで20分歩いたので約12kmを歩いたことになる。春も近いというのに冷たい一日で、富士山は一度も見えなかった。

途中寄り道をして「白山神社」による。10時35分神社に着いた。ここにもツクバネカシの大樹がある。