小山町柳島に向かう。鮎沢川の支流、野沢川右岸山裾に、柳島八幡神社が鎮座し、茅葺屋根の社殿後方に、2本の大杉がくっついて立っている。社叢内には、このほかにも大杉がある。茅葺屋根はすっかり古びて草が生え、穴も開いていた。
2021.10.10
御殿場市駒門にある駒門のイチョウに向かう。
須走浅間神社のハルニレ
駒門の大公孫樹
柳島八幡宮の二本スギ
子授かり夫婦スギと貫通石
裏鳥居の右側には、根上がりモミが立っている。
静岡県駿東郡小山町須走にある浅間神社に向かう。東富士五湖須走ICの北に須走浅間神社が鎮座する。駐車場に車を止めると、境内の南縁にハル二レが立っている。ハル二レの下の小道は昔の鎌倉往還の一部である。ハル二レは斜面に立ち、根元の土が流れて、根が上がってしまっていた。ハル二レは北日本では山地に多い落葉高木。本県では珍しく、神社境内には10本観察され、4~5月に花を咲かせる。
御殿場市古沢にある浅間神社に向かう。国道246号線と県道150号線が交差する所に、一幣司浅間神社が鎮座する。貞観5年(863)創建と伝える古い神社である。大スギは、拝殿の右側に立っている。根元付近で太い横枝を出している。御神木である。
目通り幹囲3m前後のモミの木もあるということだったが、確かめることはできなかった。
樹高 20m
目通り幹囲 5.5m
樹齢 300年以上
町指定天然記念物
小山町大胡田にある大胡田天神に向かう。天神社の前の道は「塩の道」だったようで、ハイキングコースになっている。石段を登ると「天満宮」が鎮座している。左の方に下がっていくと、斜面に大イチョウが立っている。気根(乳状下垂)が発達し、ヒコバエも沢山出て立派なイチョウだ。未だ黄葉は始まっていなかった。
樹高 2.0m
目通り幹囲 7.8m
樹齢 300年以上
県指定天然記念物
約100年間の降水により、火山灰土が流亡し根上りになった。モミの根上り群に寄生するブナ、イヌシデなどの樹木は樹齢約150年と伝わっている。
エゾヤマザクラ
樹高 32m
目通り幹囲 4.9m
樹齢 500年
樹高 26.5m
目通り幹囲 6.36m
樹齢 推定450年
樹高 38m
目通り幹囲 6.5m
樹齢 不明
ツクバネとは、羽根つきに使う羽根のことで、輪状に羽根が広がっている状態をいう。この木の葉がツクバネになっているかどうか、分からなかった。
社殿横の御神木の大スギ
新東名高速道路の傍に、新しく作られた社殿が鎮座する。傍に、祖霊社があったので、その場所に作られたのだろう。
一幣司浅間神社のスギ
樹高 36m 35m
目通り幹囲 5.6m 5.4m
樹齢 推定200~299年
県指定天然記念物
境内には大きな杉が何本も立っているが、社務所前に立つ杉が一番大きい。
樹高 35m
目通り幹囲 5.1m
樹齢 不明
樹高 27m
目通り幹囲 3.1m
樹齢 約300年
須走浅間神社のスギ(奉雷スギ)
小山町用沢の八幡宮に向かう。国道256号から少し富士山側に免れた所にある。細い道を入っていくと、公民館があり、その横に八幡宮がある。境内には、目通り幹囲5.0mの杉を中心に、3.5mと3.4mの杉が両脇に寄り添っている。オモテスギの特徴が良く出ている。太平洋側のスギをオモテ杉といい、真っすぐに伸びる。日本海側のスギはウラ杉と呼ばれ、雪の重みに耐えるため、枝が横に伸びその後、上に伸びる。
樹高 38m
目通り幹囲 11.8m
樹齢 400年
1万年以上前に、富士山から流出した三島溶岩流の真っただ中にあるイチョウの巨木である。東名高速道路と新東名高速道路に挟まれた場所に立っている。東名の側道をぐるぐるしてしまい、犬の散歩に来ていた方に場所をおしえてもらい、行きつくことができた。かっては、浅間神社の境内であったが、拝殿は場所を移動し、溶岩で作られた土台だけが残っている。約120年前に雷に打たれて幹の一部を欠損し、空洞化したが、樹勢は衰えていない。
小山町上野にある神明社に向かう。富士スピードウェイの東、明神峠入り口付近に神明社がある。 主幹を失い、背丈は低いが、根張りが力強い。根元には空洞が広がり、人が入れるくらいだ。
夜泣き石
上野神社射のツクバネガシ
大胡田天神のイチョウ
用沢八幡宮の三本杉
本殿
須走浅間神社の鳥居と神門
浅間神社の根上がりモミ