大谷嶺

H.20.10.09

先週は、八紘嶺から大谷嶺を縦走したが、今日は大谷崩れから大谷嶺を目指した。AM.8:30 車を止めて歩き始める。今日は平日と言うことで、治山工事が行なわれていて、工事現場から若い工事人が荷物をもって出てきた。これからモノレールで上の工事現場に向かうと言うことだった。 ずっと前はここまで車で入れた広場の登山口を出発する。ここに来るのは久しぶりで、いい加減な道だった登山口からの道が、階段状に整備されていた。AM.8:54 堰堤に着いた。なんだかやけに見晴らしがよく、こんなに上が見えたかなーと思う。ここは来る度に地形が変わっているので、また変わったのかもしれない。

AM.10:31 新窪乗越に着いた。ここは1850Mなので、単純に計算するとあと150Mで山頂と言うことになるが、二山こえるアップダウンがあるので、標高差にしてもう少し登ることになる。 ガレた尾根道にはリンドウやイワシャジンが沢山咲いている。

大分歩いてもう水場にでてもいい時間だが一向に出てこない。水場の上には一つコブがあって、上のほうは見えなかったが、よく美晴らせる。土砂が下のほうに流されてきていて、すっかり地形が変わっている。 結局、水場はなくなっていた。帰りに見ると水がちょろちょろと出ている場所がある。あのあたりが昔の水場だったのでしょう。 すっかり土砂で埋まった谷を直登する。斜面のフジアザミが綺麗に咲いている。皆申し合わせたように花が南を向いている。フジアザミは乗越付近まで大小の株があった。大谷嶺でフジアザミを見たのは初めてで、この時期に来ていなかったのかも知れない。 しばらく行くと、見慣れたジグザグの道が現れた。崩れていない斜面はススキで覆われ、足元には、リンドウやオミナエシの仲間、白い野菊、が咲いている。 写真を撮りながらゆっくり登っていった。

12:36 乗越に着いた。後はがらがらの道をゆっくり歩いて、登山口に着いた。14:15 パーキングに到着。

最後のコブを登る途中に山腹をまくような道があるのを見つけた。冬、雪が深いときの冬道かもしれないと夫はそちらの道を行ってみるといって歩いていった。私は来た道を戻ることにした。ここからも2回ののぼりがあったので、当然夫のほうが早く乗越に着いていると思ったのに、着いていない。裏にまわって叫んでみると、下のほうから声がする。冬道ではなく、早川町のほうに下りる道ではないかということだった。あまり下りてしまうので、上のほうに登り返したようだ。

今回は、思いがけず、カモシカにあえたし、紅葉も綺麗だった。崩れ行く山なので、これからどうなってしまうのか心配です。

山頂への最後の急坂を登るとぽこっと山頂に出る。下る時はロープを持って下りないと危ない。

ガレ場に咲いているトリカブト

二山目を登っていると「カモシカ」という夫の声で、先を急いだが、私がガレ場に着いた時、目では見ることが出来たが、カメラを向けると隠れてしまった。カモシカは、シカと言うが、本当は牛の仲間で、姿も牛に似ている。出会っても直ぐには逃げず、じっとこちらを見ている。目が悪いと言う説と、バカではないか?という説と、天敵がいないので逃げる必要がないという説がある。実際何回か遭遇しているが、いつもお見合いをしてしまう。今回は二頭で、夫婦なのか、親子なのか。

駐車場の上の斜面はいつも工事をしている。段々になっている所はもう終わった所で、真ん中にモノレールが伸びていて、人や機材を上に荷揚げしている。今は真ん中のところで作業をしているようだ。

乗越から、山伏方面を見る。紅葉が綺麗。

大谷嶺方面を見る

AM.11:31 山頂に着いた。先週は南アルプスが良く見えたが、今日は雲が多くて、うっすらとしか、見えなかった。黒いいやな雲が段々下りてきて、山伏の山頂を隠し始めたので、山頂を後にした。