2022.4.4~4.5

岡山

伝説によれば、元弘2年(1332)後醍醐天皇が隠岐配流の際にこのサクラを見て賞賛したといわれ、地元の人が総出で見送ったという{大勢坂」の地名も残っている。NHK大河宮本武蔵のロケで有名になったとのことで、標高の高い山里の丘陵にそびえる一本桜は新日本名木100選に選ばれている。

岡山県真庭市にある「醍醐桜」の満開に合わせて周辺の巨木を見る旅を計画した。4月4日5時59分の電車に乗るためタクシーを頼んだが、4社に断られ、やむなく駅前のホテルに前泊した。海外旅行以外、日本国内で前泊したのは初めてです。新幹線ひかり岡山行きに乗り、9時13分に岡山駅に着いた。
 瀬戸大橋線マリンライナーで高松駅まで行き、高速船乗り場まで歩く。車内で車掌さんに道順を聞いていたのを聞いていた女性が私たちが違った道を歩いているので、声をかけてくれて、無事に乗り場に着いた。約35分で小豆島の土庄港に着いた。

ムクノキは根元が広がって板根を作る性質がある。その板根に挟まれて横川荒神の小祠が立っている。かっては、祭礼や相撲が行われた神木であり、現在でも、支柱に頼ることなくしっかりと立っている。葉を落としているが、おかげで枝ぶりが良く分かる。

大西の西条柿

樹種 アズマヒガン
樹高 14m
目通り幹囲 5.8m
樹齢 推定800年

マリンライナーで岡山に戻り、津山線で津山まで行き、駅前のホテルに泊まる。醍醐桜を見るには、渋滞を避け、早朝が良いとのことで、朝5時40分の姫新線で美作落合に午前6時8分に着いた。予約してあった観光タクシーで岡山県真庭市別所にある醍醐のサクラに向かう。電車の中では、栃木から来たという郷土史家の方が話を聞かせてくれた。昔、岡山には一大勢力があり、征服した人たちを閉じ込めたのが「別所」である。鬼退治の鬼は負けた人たちである。醍醐のサクラの村は殆どが「春木さん」だそうだ。6時41分、丘の上でサクラにカメラを向けているカメラマンが目に入る。

旧八幡宮(小豆島霊場第52番)

久世のサクラトンネル

樹高 18m
目通り幹囲 6.85m
樹齢 300年以上

樹高 25m
目通り幹囲 9.4m
樹齢 推定1000年
県指定天然記念物

真庭市久世にある旭川堤防沿いの桜トンネルに向かう。堤防には約1㎞にわたって80本の桜が植えられている。

宝憧坊(小豆島霊場第第51番)

横川のムクノキ

小豆島 宝生院のシンパク

西条柿は広島県の西条から広まった柿の一品種で、実の形釣鐘型で、縦に4つの溝は入っている。渋柿だが、糖度が高く、渋抜きすると美味しい。案内板によると全国でも最大の西条柿で、毎年4tもの実を成らせる。
 今は葉を落としているが、曲がりくねったカキの木独特の枝ぶりが良く分かった。

センダンは落葉高木で、初夏に淡い紫色の5弁の花をつけ、秋には実をつけ、熟れると黄褐色になる。

院庄駅に戻り、姫新線で津山駅に降り、昼食をとり、12時15分、林野に向かう。頼んであったタクシーで美作市滝宮北川にある「横川のムクノキ」に向かう。今度は場所を調べて来てくれたと言いうことで、スムースに着くことができた。県道90号線の路傍にその巨木が立っている。葉を落としてはいるが、満開の桜を背に堂々と立っている。

タクシーで、香川県小豆島郡土庄町上庄にある「宝生院」に向かう。タクシーを降りると、境内にシンパクが聳えている。3本の太い幹がでていて、それぞれが圧倒的な存在感で迫って来る。写真には納まりきれない。応神天皇(八幡神)の手植えの伝説もあるようだ。

樹種 ビャクシン
樹高 20m
目通り幹囲 21.3m
樹齢 推定1500年以上
国指定天然記念物

タクシーで港に戻り、高速船で高松港に戻り、高松から多度津でのりかえ、琴平に14時58分に行いた。香川県仲多度郡琴平町にある琴平町のセンダンに向かう。歩いて10分ということで、歩き始める。琴平小学校を右折し、しばらく歩くと左側にセンダンが聳えている。しっかり囲いがしてあり、中には入れない。葉を落としているが、センダンの実が枝についている。 支柱もあり、手厚く保護されているように見えた。

林野駅まで送ってもらい、林野駅を14時56分の姫新線に乗り、佐用駅で智頭急行「ほくと」に乗り換える。藤枝駅で作ってもらった切符が間違えていて、佐用~姫路間の運賃が入っていないということで、姫路の新幹線乗り場で、作り変えてもらい、差額分を支払いやっと新幹線に乗れた。思わぬこともあったが、計画した木はすべて見ることができて、頼んであったタクシーも時間通りに来てくれてました。遅くなったが無事に藤枝まで帰ってくることができました。

院庄に午前11時24分について、頼んであったタクシーで苫田郡鏡野町大町に向かう。「大町の西条柿」に行きたいと頼んであったのに、運転手に伝わっておらず、途中で、2回ほど道を聞いている。県道75号線の路傍に「日本一の大柿 大町の西条柿」の案内板が出ているというので、注意して見ていると、左側に看板があった。看板にはここから100m程上にあるが、歩いたほうが良い。と書かれていたが、運転手さんが、細い山道をのろのろとカキの木まで上ってくれた。

旭川を渡ると江戸時代に天領だった久世には代官所が置かれた。陣屋跡には善政を施した代官「早川八郎左衛門」の銅像がたっている。
 久世駅まで送ってもらい、姫新線で院庄に向かう。

観光タクシーで岡山県真庭市岩井畝にある「岩井畝の大桜」に向かう。山道を進むと数台置ける駐車場がある。まだ、5分咲き位で、山に囲まれ薄暗く、咲いた花がしっかりと見えない。伝説によると、平家の落ち武者が京都から持ち帰った苗木を植えた3本の家の1本と言われている。

右には樹齢60~80年の2代目のサクラ

樹種 アズマヒガン
樹高 18m
目通り幹囲 7.1m
樹齢 1000年
県指定天然記念物

琴平町のセンダン

宝生院本堂(小豆島霊場第54番)

樹高 17m
目通り幹囲 4.5m
樹齢 推定400年鏡野市指定天然記念物

岩井畝のサクラ

醍醐のサクラ

愛染明王堂と夫婦シンパク