2009.8.18~20

西馬音内盆踊りと鹿角花輪ばやし3日間

早朝家を出て、東海道線、東海道新幹線で東京に着いた。ツアーと合流し、10:42「やまびこ47号」で出発。12:37 仙台駅に着いた。待っていたバスで秋田県の「羽後町」まで走った。「道の駅うご端縫いの里」で時間を調整して、午後5時に西馬音内(西馬音内)盆踊り会場に徒歩で向かう。途中に「端縫い」の衣装を展示したお店があった。端縫い(はぬい)衣装は、四種類も五種類もの絹布を端縫ったもので、帯もしぶ好みのものが多く、(良く見ると裏を表に出している。)結び方は御殿女中風の形になる。小布や半端な布も捨てずに思い思いの衣装を作り上げていった。

ホテルをでて「みちのくの小京都・角館」に向かう。広場には「角館祭り」の屋台がシートに覆われておかれていた。ユネスコの無形文化遺産に登録された「角館祭りのやま行事」が9月7日から3日間行われる。以前に秋田の祭りで見たことがある。曳山同士がぶつかり合う「やまぶつけ」がある。

暑いばかりなので、「角館樺細工伝承館」に入る。2階の空調が故障しているということで300円が200円になった。バスに戻り、辰子姫像御座石神社を車窓から見て、田沢湖湖畔のレストランで「稲庭うどん」の昼食をとる。.

早めに湯瀬温泉・姫の湯ホテルに入り、夕食をとりバスで15分ほど走って「道の駅・あんとら」に着いた。徒歩で鹿角花輪ばやし会場に向かう。JR鹿角花輪駅前広場に作られた桟敷席に座る。ここに座っていてもまだ屋台が来ないので、屋台の集まっている通りに歩いて出かける。途中の道は香具師の屋台ですごい人込みをかき分けて進んだ。

幸稲神社の祭礼は、古くから花輪の人々の暑い信仰とともに「花輪祭礼」「稲荷神社祭典」「豊年祭り」「豊年花輪祭り」「花輪祭」と引き継がれ、祭礼ではお囃子が奉納されてきた。伝承される曲のいくつかは江戸時代前期以前の古い時代から伝えられてきたと言われている。

花輪ばやしに参加している町内は10町内あり、すでに通りに勢揃いして、お囃子を鳴らしながら移動しているところだった。
 花輪ばやしは定年制を(数えで42歳)敷いているそうで、祭りに参加している子供達は小さいころから太鼓や踊りの練習を積み、本番に臨んでいる。太鼓をたたいているのはほとんど子供達だった。屋台は「床抜け」と言って床がなく歩いて進行するという珍しい屋台で、よく見ると下から足が出ていておかしかった。

提灯に灯が入り「よせ太鼓」が鳴り響くと盆踊りが始まります。豊年祈願や盆供養のためにはじめられた伝統行事。亡者を思わせる彦三頭巾編み笠を深くかぶり、美しい端縫いの衣装を身にまとい、優雅に夏の夜を舞う。頭巾や編み笠は誰が踊っているのか分からなくして、思う存分踊るということらしい。

3日目

2日目

西馬音内川を二万石橋で渡ると盆踊り会場に着く。「盆踊り会館」の上はお囃子舞台になっている。まだ早いので会場内で「盆踊りのビデオ」を見る。

最初は子供や若い人たちの踊りから始まる「音頭」で、所作はやさしそうだが、指先がすっと伸びて反りかえるのが特徴で、やってみたが急には反りかえらない。子供のころから練習してできるのだと思った。8時30分過ぎになると、端縫いを着た大人の踊りが始まる。「がんけ」は月光の夜を飛ぶ雁の姿を踊りから連想した「雁形」仏教伝来の「勧化」現世の非運を悼み、来世の幸運を願う「願生化生の踊り」が詰まって「雁化踊り」と呼ばれたという説がある。 踊りは夜中まで続くが、10時には引き上げて「田沢湖高原温泉郷」に泊まった。

朝ゆっくりと起き、岩手県花巻市の「宮沢賢治記念館」「遠野・伝承館」による。郷土料理・ひっつみ膳の昼食をとり、重要文化財「菊池家曲り家」を見学する。徒歩5分のところに「カッパ淵」があるということだったが雨だったので行かなかった。

花輪祭りの屋台行事・花輪ばやしは「国指定重要無形民俗文化財」「ユネスコ無形文化遺産」に登録されている。

駅前広場では一台ずつ紹介され場内をはやしながら一周し、最後に10台が整列する。お囃子は12曲あるということだったが、早さが違うのは分かったが皆同じに聞こえた。豪華絢爛な屋台に灯が入り10台そろった景色は圧巻だった。曳き廻しは各町内まで続くが私たちは10時をめどにバスに帰った。今日は第一日目なので、祭りはまだ明日,明後日と続きます。

6月15日の朝、藁で編んだ馬っこを2頭つなぎ、田の水口や畑、井戸などに立てて豊作を祈る。津島天王に集まる農神たちの神馬ともいわれる。疫病を津島天王の力で流してしまう水神祭りの原型である。

西馬音内盆踊りのお囃子には「寄せ太鼓」「音頭」「とり太鼓」「がんけ」の四種類がある。楽器は大太鼓、小太鼓、三味線、鼓、鉦(すりがね)など。

豊年踊りとして始まったという説と、落城した城主の慰霊の踊りが豊年踊りと一緒になって伝えられたという説がある。彦三頭巾は見るものに幻想的な印象を与える。

オシラ堂(御蚕堂)オシラ様を千体展示している。

馬と一緒に住んだという「曲り屋」

バスで、仙台駅まで直行する。時間があったので、「萩野の月」「ずんだもち」を食べて時間をつぶす。仙台駅18:43の「やまびこ156号」で東京駅まで。東海道新幹線に乗り換え静岡まで、東海道線で藤枝に帰った。タクシーがなく、しばらく待って家に着いたのは12時を過ぎていた。