2022.8.7
三之蔵のクヌギを探している途中「日之城の大ナシ」の標柱を見つけ、民家に立ち寄る。家の方に聞くと、昨日ナシの実をすべて切ったと数袋にはいった実を見せていただいた。春には白い花をつけ、今の時期に実をたわわにつけるそうですが、実は小さく、味は渋いとのことだった。倉庫と車庫の間に立っていて、家の外からは上だけが見える。韮崎市指定天然記念物になっている。
山梨県韮崎市大草町下条西割にある永岳寺に向かう。韮崎市役所の南方3kmのところにある。墓地の一角にシラカシが立つ。2017年撮影の写真と比べると、枝が少なくなっている。案内板によると、かっては竹林がシラカシの背後に迫っていたが、現在はすっかり切り開かれて、開放的な環境になっている。木が弱ってきたので、そのようにしたのだろうか。
案内板によると、甘利の荘の豪族・秋山氏が当時,甲斐に配流されていた大覚禅師を開山に請じて、開基した寺で、墓地の前には伝・秋山光朝基の宝篋印塔が立っている。
韮崎市穂坂町三之蔵にある大クヌギを探す。ナビでとんでもないところに連れていかれ、捜しに探して、やっとたどり着いた。立派な長屋門のあるH邸にはおばあさんがひとりで住んでいる。許可をもらって、家の裏手にまわる。家と塀の間に窮屈な形で立っている。宮久保のクヌギは大枝を広げているが、このクヌギはずんぐりむっくりの姿で、太い。宮久保のクヌギを知っているようで、「あちらは指定を受けているから。」と言っていた。道路にはみ出た枝を切られ、幹はコンクリートの塀を壊して成長している。
韮崎市穂坂町宮久保に向かう。塩川の支流権現沢川右岸。穂坂集落の分岐点に位置するお宅(Y邸)の屋敷内に立っている。独特の樹形が印象的である。根元より3幹に分かれた所が太く、幹内は空洞になっている。正面には大量のキノコが生えていて、この幹の内部は枯れているのではないかと心配になった。Y宅はすでに無住であるが、草などははえていないので、誰かが定期的に来ているのではと思った。
韮崎市岩下にある勝手神社に向かう。JR中央本線韮崎駅の東700m、塩川左岸に勝手神社がある。室町時代後期にはすでにあったようだ。神社の鳥居の前に小さな石鳥居が立っている。案内板によると、室町後期の様式を持つ明神鳥居で、安山岩でできている。峡北地方には中世以降の石鳥居の遺構が濃密に残されているとあった。
勝手神社のケヤキ
韮崎市清哲町青木(中谷)にある「中の家のサクラ」に向かう。県道12号の中谷バス停から南西に250m程のところにあるというが、バス停も見つからず、人に聞いて中谷公民館近くの細い道を左にはいる。用水を渡ると、「県指定天然記念物」の標柱が見えて、サクラの木があった。サクラの立つ場所は所有者の墓地のようで、ここに来る道の左側にその家があった。かっては、2~3本の幹を持ち、大きな樹幹を戴いているようだが、今は1本残るだけで、根元付近でかっては大樹だったとわかる。今はサクラの花は咲いていないので、この標柱が無ければ分からないところだった。
中の家のサクラ
樹高 4.2m
目通り幹囲 4.2m
樹齢 不明
韮崎市指定天然記念物
樹高 10m
目通り幹囲 4.0m
樹齢 100~199年
境内のケヤキは計4本ある。社殿の正面のケヤキが一番大きく、御神木になっている。
三之蔵のクヌギ
樹高 8m
根回り 3.1m
日之城の大ナシ
樹高 25m
目通り幹囲 5.4m
樹齢 不明
山梨県指定天然記念物
中央市高部にある「七覚川堤防のケヤキ」を探す。笛吹川に注ぐ瀧戸川の支流、七覚川の左岸堤防に立つケヤキである。付近を探すが見当たらない。次の日に中央市に確認すると今年の3月に切られたとのことだった。虫がついたという話だったが、文献では、堤防の改修工事により、ケヤキの根元が3mほど地中に埋没したとあったので、それが原因で木が弱ったのではないかと思う。
樹高 21m
目通り幹囲 4.2m
樹齢 推定200~299年
韮崎市指定天然記念物
宮久保のクヌギ
樹高 30m
目通り幹囲 6.0m
樹齢 300年以上
韮崎市指定天然記念物