平成27.8.30~31
塔のへつり・福島県南会津郡下郷町にある、河食地形の奇形を呈する好例として国の天然記念物になっている。「へつり」とは、会津方言で、川に迫った厳しい断崖のことで、大川が形成する渓谷である。凝灰岩、凝灰角礫岩、頁岩が互い違いになっており、その軟層部は浸食と風化により形成された柱状の断崖である。全長200mにわたって奇岩が整列している。屏風岩、烏帽子岩、護摩塔岩、九輪塔岩、櫓塔岩、獅子塔岩、鷲塔岩などがある。今は、木々が生い茂って、全部を見ることはできなかった。
虚空蔵菩薩
大内宿・1590年に豊臣秀吉が奥羽仕置きで会津平定の帰りに通っている。会津藩主「保科正之」によって1640年代に参勤交代や年貢米の運搬などのため、会津若松城下から下野国(栃木県)今市宿までの32里(128km)が会津西街道(下野街道・南山通り)として整備された。このあいだに14の宿場を設けた。農業をしながら次の宿場までの物資運搬による駄賃収入で生計を立てていた。大内宿の家には屋号があり、今でも屋号で呼び合う習慣が残っている。明治17年、国道121号線の開通により、大内宿はその道筋から離れてしまった。
高遠蕎麦
日光東照宮は、栃木県日光市にある。徳川家康を神格化した東照大権現を祀る。家康が日光に祀られたのは、遺言による。「遺体は久能山に納め、一周忌が過ぎたら、日光山に小さなお堂を建て、勧請し神として祀ること。」家康は不動の北辰(北斗星)の位置から徳川幕府の安泰と日本の恒久平和を守ろうとした。明治元年の神仏分離により、日光は、神社の東照宮・二荒山神社と寺院の輪王寺に分かれた。現在、陽明門は修理中で公開していない。
東北自動車道、羽生PA上がり線には、「鬼平江戸処」がある。江戸時代、羽生の隣町に江戸の要所「栗橋関所」があった。五街道のひとつ「日光街道」に位置する関所であった。江戸の玄関口であったこの地に時をへだててよみがえった現代の「江戸の入り口」である。鬼平に出てくる、軍鶏鍋や「五鉄」や強盗に押し入られた日本橋の大店の看板などがある。
豆腐とごぼうの入ったけんちん蕎麦
三澤屋茶屋で、名物のねぎ蕎麦をいただく。ネギで蕎麦をすくいねぎをかじりながら蕎麦をいただくというものだが、ねぎで蕎麦はすくえず、貰って帰って来た。
街道筋の民家はすべて、民芸品屋か蕎麦屋になっている。一閑張りのザルを幾つか買い求めた。
脇本陣・富屋
脇本陣・石原屋
大内宿街並み展示館・本陣跡に宿駅時代の本陣が復元されている。絵図などは見つかっておらず、会津西街道の川島本陣や糸沢本陣を参考に再建された。囲炉裏のある土間や、当時の蚕部屋、生活道具などが展示されている。
神厩舎・東照宮境内唯一の素木造。建物の欄間に飾られた八個の神猿彫刻は猿が馬の健康安全を守ると言う信仰に基づいたもので、この「見ざる、聞かざる、言わず」の三猿は有名です。
高遠藩主であった、保科正之が会津転封の際に連れてきた蕎麦打ち職人かた続く伝統の蕎麦は、高遠藩に由来して「高遠蕎麦」と呼ばれ、会津地方に根ざした。
見晴台からの大内宿
二荒霊泉・本社西神苑に滝尾の社から「酒の泉」、裏の恒霊山から「薬師の霊水」を引き、大谷川の名石を集めて「二荒霊泉場」を造った。
化灯籠・銅製春日造りの灯籠で、夜になると、怪しく変化して刀で切り付けられ受け皿に無数の刀傷を負っているため化灯籠と呼ばれるようになった。
二荒山神社・日光三山は男体山、女峰山、太郎山からなり、それぞれに神をあてて祀っている。古来より、修験道の霊場として崇敬されていた。 二荒山(ふたらさん)とは、観音菩薩が住むという「補陀落山」がなまったものと言われている。
御宝塔は当初は木造であったが、石造りになり、五代将軍綱吉公の時に唐銅製に改鋳された。
坂下門をくぐり、200段以上ある石段を上がると、奥宮があり、家康の眠る銅宝塔がある。
経蔵
表門には、入る時は「仁王像」出る時は「狛犬」が鎮座している。
鐘楼
日光はずいぶん前に訪れたことがあるが、すっかり忘れてしまっていた。ただ、雨が降っていたし、陽明門が修理中で見ることができなかったのが残念です。大内宿は、行きたかった所で、古民家が残っていて、昔の街道の様子が少し偲ばれました。中山道の坂本宿のように、上から宿の様子を見ることができ、藁ぶき屋根が並んでいるさまは、壮観でした。泊まった鬼怒川温泉はホテルが温泉街を外れてしまっていて、鬼怒川温泉の様子をうかがうことはできませんでした。また、10日に「栃木・茨木」の豪雨災害で、鬼怒川温泉も被害を受けたとのニュースを見て、驚きました。一日も早い復旧を願っています。バスに乗っている時間の方が長いような旅行でしたが、無事に帰り着きました。
三仏堂
高台にある子安観音
盾鬼
輪王寺・天台宗の門跡寺院である。
鳴龍の薬師堂(本地堂)・天井に描かれた龍のお顔の下で、拍子木を打つと、音が共鳴して鈴を転がした様に鳴く。
樹齢600年の「叶杉」
2日目
本殿
楼門
透塀
一本灯篭
左甚五郎作で、牡丹の花咲く下に日の光を浴びて子猫がうたたねをしているところ。
今日の宿・ホテルサンシャイン鬼怒川に入る。目の前に鬼怒川が流れ、鬼怒川盾岩大吊橋が架かっている。橋を渡って、盾岩鬼怒姫神社まで遊歩道があったようだが、道が崩れて今は通行止めになっている。
眠り猫
唐門と拝殿