法隆寺・秘宝展、興福寺・北円堂特別公開

H.25.6.01

早朝6時30分に家を出て、7時20分、焼津駅でバスに乗り奈良に向かった。奈良に着いたのは、12時をまわっていた。

法隆寺は、飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建造物である。用明天皇が自分の病気の平癒を祈願して、寺と仏像を造ることを誓願したが、実現を見ないまま崩御された。推古天皇と聖徳太子があとを継いて寺と本尊の「薬師如来」を造られたのがこの寺であると伝えられている。だが、現在、「聖徳太子という人物はいなかった。」とか、「法隆寺は聖徳太子の霊を鎮めるために建てられたお寺」という説もある。今日は、修学旅行のピ−クを過ぎたとはいえ、沢山の修学旅行生がいた。

五重塔、金堂、講堂がある西院伽藍と夢殿のある東院伽藍に分けられる。今日は、「秘宝展」に来たので、「大宝蔵殿」に行く。 法起寺の寺宝、平安時代の舞楽面、奈良時代の写経など。
 最後に眼を引いたのが、平成の「玉虫の厨子」である。実際の厨子は古いので、黒くなって模様もわからなくなっているが、高山の方が、最初はこうであったと言う姿を復元した物が飾られていた。玉虫の緑が綺麗だった。

奈良滞在、4時間あまりで、バスで帰途についた。家に着いたのは、10時をまわっていた。疲れたが、沢山の仏像を拝見することが出来て、良かったです。

修学旅行生で、ここも賑わっている。東金堂と国宝館の入場券を800円で買い求め、東金堂に入る。重文の薬師三尊像、国宝の唯摩居士坐像、文殊菩薩坐像などが、安置されている。最後に、国宝館にはいる。山田寺仏頭、乾漆八部衆立像(阿修羅像が有名)、乾漆十大弟子、木造仏相六祖坐像、千手観音立像など、国宝が並んでいる。焼失した西金堂の再建が始まっていた。

南円堂をでて、北円堂に向かう。藤原不比等の菩提のため、建立された。興福寺伽藍で残っている堂宇の中では、最も古い。堂内の仏像は、南都焼き討ちのあと運慶一門によって再興された。現在、本尊の弥勒如来坐像、無著、世親菩薩立像の三体が祀られている。

バスに乗り、興福寺へ行く。現在、北円堂の特別公開が行なわれている。南円堂は藤原冬嗣が父内麻呂追善のため建立した。堂内には、不空絹索観音菩薩坐像、四天王立像が並んでいる。現在は、国宝館にある仏相六祖坐像が安置されていた。

時間があったので、五重塔に戻り、1000円払って、西院伽藍を外から見た。中に入る時間はないので、東院伽藍の夢殿に急ぐ。現在、救世観音の御開帳は終わっていて、建物を拝見しただけであった。東大門は日本最古の僧門と書いてあった。