2020.3.10

南部町

最恩寺 福士金山神社のイチョウ 福士根熊池大神社のイチョウ 井手八幡神社のタブノキ 島尻の大カヤ 内船八幡神社のクスノキ、イチョウ 睦合小学校のセンダン

福士金山神社のイチョウ

最恩寺仏殿

南部町福士字小久保にある福士金山神社に向かう。畑にいる婦人に道を聞いたが、その方が指さす先にイチョウが聳えていた。

最恩寺

岡部ICから新東名に名入り、中部横断道を走り、南部ICで出る。「道の駅なんぶ」で地図をもらい、南部町福士にある最恩寺に向かう。

国道52号塩沢トンネル北口から、北北東に600m程の位置に睦合小学校がある。校舎に向かって、正門のすぐ右手にセンダンが立っている。かっての堂々たる姿を失いつつあるが、センダンはもともと暖地の木で、この寒い地でよく頑張っている。  枝を何本も失い、支柱に支えられ立っている。今は葉を落としている。 掃除をしていた先生が、何か資料はないかと聞くと、新聞記事や書かれたものを持ってきてくれ、いろいろ話をしてくれた。学校通信の名前も「センダン」という。山梨県内では最も大きなセンダンである。センダンは落葉高木で、温暖な地方に育つ。淡紫の花をつけ果実をつける。

カゴノキはクスノキ科の樹木で、大きくなると樹皮が鹿の子状になる。

南部町井手にある井手八幡神社に向かう。井手集落のある左岸は身延線が通っているが、殆ど開発の手が入らなかった地である。フォッサマグナが作り出した急峻な斜面を背後に抱え集落全体が緩斜面に位置した坂の上に立っている集落である。神社は集落の一番奥にある。、

南部町福士根熊にある池大神社に向かう。地元の人の車の後に付いて地図にない道を上り、無人の家の庭先に車を止めて(隣の方が教えてくれた。)歩いて神社に向かう。

樹高 30m
目通り幹囲 8.9m
樹齢 300年以上
県指定天然記念物

寺の付近にあった大きなイチョウノの木。根元に祠が祀られている。

睦合小学校のセンダン

最恩寺は長久年間(1040)後朱雀天皇の御代の開祖で、本町最古の建立と言われ、天台宗に属していた。甲斐源氏武田の帰依を受け、臨済宗に転宗し現在に至る。仏殿は中国宋時代の仏殿建築の手法で建てられ、建てられたのは室町の初期で、武田家の寄進で仏殿、方丈、庫裏、禅宗寺院としての伽藍を整備したが貞享2年火災に会い、仏殿だけが残った。

樹高 13m
目通り幹囲 3.7m
樹齢 推定100~199年
南部町指定天然記念物

南部町内船内船八幡神社に向かう。身延線内船駅より北西に約400mの高台にある。約800年の長い歴史を誇る古社である。クスノキとイチョウが参道を挟んで対峙している。

内船八幡神社のクスノキ、イチョウ

南部町島尻に向かう。カヤノキは個人宅の庭先にあり、直ぐ脇を身延線が通っている。身延線の線路もこの家の所有だそうだ。声をかけて庭に入れてもらった。長屋門のある立派な家である。

井手八幡神社の社叢県指定天然記念物になっている。タブノキ、カゴノキ、ヤブニッケイ、クスノキ、サネカズラなどの暖地線植物が多い。

御神木 タブノキ
樹高 35m
目通り幹囲 7m
樹齢 300年以上

イチョウは鳥居と拝殿の間にあり、すっと、直幹で立っている。雌株のイチョウで、小さな気根を枝下にたくさんつけている。山ビルがうごめいていたと書いている方がいたので、心配したが、ヒルはいなかった。

クスノキ
樹高 33mm
目通り幹囲 5.91m
樹齢 300年以上
南部町指定天然記念物

イチョウ
樹高 27m
目通り幹囲 6.4m
樹齢 推定300年以上
南部町指定天然記念物

今は葉を落としているが、案内板によると、ここに住む人々は、このイチョウの葉の様子を見て季節を知り、農耕をしてきたという。紅葉の季節、新緑の季節のイチョウの木を見てみたいものだと思った。

樹高 17m
目通り幹囲 6.52m
樹齢 6~700年 
県指定天然記念物

福士根熊池大神社の大イチョウ

アサダとクスノキは切られてしまっていた。

島尻の大カヤ

井手八幡神社のタブノキ