2020.8.9

帰りは精進湖の湖畔を通り、国道139号線で富士宮に出て、小泉ICから新東名に入り帰りました。途中のまかいの牧場、もちや、道の駅 ハングライダー場も駐車場は満車で相当の人出でした。今日の走行距離は247㎞でした。

樹高 24m
目通り幹囲 5.4m
樹齢300年以上 県指定天然記念物

山梨県南アルプス市寺部字今井前にある「三恵(みつえ)の大ケヤキ」に向かう。大字寺部と大字今井の境界線の近く、狭い道路に面して立っている。

三恵の大ケヤキ

古長禅寺のビャクシン 三恵の大ケヤキ 智光寺のカヤ 精進の大杉

古長禅寺のビャクシン

山梨県南アルプス市鮎沢にある「古長禅寺のビャクシン」を見に行く。新東名清水ジャンクションで中部横断自動車道に入り、南部ICで出る。国道52号を走り、鰍沢方面左に入り県道42号を走る。富士川街道追分を左折し、細い道に入ると「古長禅寺」がある。寺の反対側に4本のビャクシンは森を作っている。4本のビャクシンは一辺が約10の正方形の頂点に当たる位置に立っている。寺では、夢想国師が四天王になぞらえて自らから植えたと伝わる。幹が大きく裂けてしまっていたり、白骨化した姿が、痛々しい。

祭礼に向けて祭り、石尊祭(夏の終わりを告げる祭り。夜、松明を焚いて、神輿を担ぐ。)の準備が進められている。普段は閉じている社殿の扉も開いていて中に入ることができた。社殿の前には神輿が置かれている。

山梨県笛吹市境川町藤垈(ふじぬた)にある「智光寺のカヤ」を見に行く。県道118号を走り、神山梨環状道路を笛吹市に向かって走り、国道140号に出る。県道308号に入り、右の細い道に入っていくと「智光寺」がある。

樹高 20m
目通り幹囲 14.7m
樹齢 伝承1000年
国指定天然記念物

カヤの実もたくさん実り、案内板によれば、平年で5俵前後の実が穫れるという。地面にたくさん落ちていました。

隣にある「龍泉寺」も立派な茅葺屋根だった。少し前の写真では、屋根が波打ち、草が生えたりしていたが、平成23年の諏訪神社の修理の時に葺き替えられたのだろうか。

諏訪神社は本殿は一間社流造りで天保14年(1843)の再建。覆屋は明治39年の建立である。平成23年に保存修理が行われで茅葺屋根は良い状態に保たれている。覆屋は本殿を保護するとともに拝殿の役目をする。

諏訪神社の大スギ
樹高 38m
目通り幹囲 6.8m
樹齢 1200年 町指定天然記念物

諏訪神社境内には「諏訪神社の大スギ」と「ウラジロモミ」が二本並んで立っている。

精進の大スギ」は諏訪神社境内の南側、旧精進小学校入り口付近に生育している。昭和6年当時は、根元の北半分は土中に埋まっており、周囲を約3mの石垣で覆われていた。昭和41年の台風26号による土石流災害の復旧工事によって周囲に土が盛られ整地された。

樹高 約40m
目通り幹囲 10.4m
樹齢 1200年 国指定天然記念物

山梨県富士河口湖町精進にある「精進の大スギ」に向かう。国道358号を走り、右左口で「精進ブルーライン」に入る。精進湖が見えてくると右手に大杉が見えてきた。右に曲がり、「旧中道往還」に入る。左手に立派な社殿が見える。「諏訪神社」である。「中道往還」は甲斐国(山梨県)と駿河国(静岡県)を結ぶ街道のひとつであった。

精進の大スギ

県道に戻り、食べ物屋さんに入る。夫は、「らーほー」(ほうとうのラーメン)私は、この店は昔お寿司屋さんだったらしいので、冷やし中華+寿司3貫を頼んだ。

鐘楼から伸びた石段の上には朽ちた社殿が放置されている。境内の本殿も古いものだった。

智光寺は天喜5年(1057)の創立と伝えられる古刹。本尊の虚空蔵菩薩は行基作で、武田の祖・新羅三郎義光が智光寺にもたらしたという伝説がある。大カヤは、石段の上方、鐘楼門に向かって左手に立っている。根が四方に張り、石段上部の石組みをめくり上がらせている。幹の下部から地表を覆っている根は、まるで浮き上がった太い血管のように見え、その全周は35mにも及んでいる。

智光寺のカヤ

西に回り込むと、空洞を補修した跡が見える。

武田信玄の生母・大井夫人の菩提所でもある。

ビャクシンはヒノキ科の常緑針葉樹で、東南アジア、中国、韓国にも分布する。滋賀県の伊吹山にちなんだイブキは有名である。栽培種カイズカイブキが圧倒的に多い。樹皮は赤褐色で、樹齢を重ねると、縦に長く裂けて剥離する。幹は直立するが、ねじれたり、這うように育ったりする。

臨済宗瑞雲山古長禅寺は正和5年(1316)夢想国師が真言宗の廃寺跡に釈迦如来を安置して禅寺を起こしたことに始まる。ビャクシンの植わっているところは古くから「お釈迦堂」と呼ばれていた。ここに客殿があり、ビャクシンンの立っている場所はその前庭に当たるという。

樹高 11m
目通り幹囲 6.6m
樹齢 700年 
国指定天然記念物

西側から眺めると、背の低い巨木が2本立っているように見えるが、路地の側から見ると、真ん中が裂けていて1本の木だということがわかる。  案内板によると(県内屈指の大ケヤキである。樹齢1000年をへるというのも推測であるが、相当年を経た巨木である。古い時代の落雷により西方がそがれているが、子女20人は入れる空洞を作っている。樹高25m、目通り幹囲14.35m。五巨枝が四方に広がり、遠くから望んで小山のようである。)  近くの畑で草取りをしていた夫人が「令和元年10月の台風で、枝が一本折れて、空が見えるようになってしまった。」と教えてくれた。枝を支えていた支柱のところから折れてしまったようだ。