2021.2.8
菊川市下平にある国指定重要文化財である「代官屋敷 黒田邸」を訪れる。この時期開放する梅園2000㎡の敷地内に寒紅梅、白加賀など13種類、130本の梅を観賞する「梅の花 観賞会」が開かれている。
「菊川代官屋敷資料館」を見学する。料金は160円で、黒田家ゆかりの蔵品が展示され、代官屋敷のたたずまいと格式高い武家の暮らしぶりを垣間見ることができる。
西蔵
黒田家代官屋敷は、牧の原台地から流れだした菊川、牛渕川とその支流がつくった沖積地の自然堤防上に立地している。屋敷の周囲に巡らされた濠と、周囲の水路を利用して、小舟で物資を運んだ。また水害に際しては、米蔵を開き、被災民の救済にあたったという記録も残っている。
長屋門は寄棟造り、茅葺屋根の建物で、2000石の格式を有する門である。
長屋門とクスノキの大樹
周囲を濠で囲まれている。
米蔵 切妻造り 中には農機具などが展示されている。
庭園には早咲きの梅が満開で、まだ蕾の木もあり、以前訪れた時には気が付かなかったが、大木があちこちに枝を伸ばし、聳えている。
東蔵
坊ノ土人形と呼ばれる「焼びな」が飾られている。
母屋は寄棟造り、桟瓦葺きの建物で、玄関は格式の高い式台で、江戸時代の代官屋敷らしい念入りな造りが随所に見られる。