主幹の南面には高さ5m位まで焼けた跡がある。カヤとしては巨木ではないが、かなりの古木と思われる。毎年大きな実をつけると書かれていた。

2022.8.28

甲府市 笛吹市

定林寺のケヤキ、カヤ

笛吹市一宮町末木にある両之木八幡神社に向かう。国道20号両之木交差点北の南西に鎮座する。明治の初めに境内の2本のスギが根で繋がっているのを村人が見つけ、同8年に「2本の木の八幡神社」つまり「両之木八幡神社」と呼ぶようになった。平成元年にヒノキのペアも見つかり、石碑が根元に設置されている。

笛吹市一宮町市之倉にある市之倉神明神社に向かう。境内にはケヤキの巨木が多くあり、「神明社欅の樹叢」として笛吹市から天然記念物指定を受けている。残念ながら幹囲5m以上のケヤキはない。
 大杉は1本だけ、拝殿と本殿の間に立ち、中には入れない。本殿の屋根に幹が食い込んで、屋根が押しつぶされそうになっている。

市之蔵神明神社のスギ、ケヤキの叢林

寺平のオニグルミ

金桜神社のスギ

本殿後方にも大ケヤキが立っている。幹には大きなコブをつけているが反対側は洞があり、幹が裂けている。

笛吹市八代町南にある定林寺に向かう。旧八代町役場の南方にあり、境内には1本のカヤが立っている。二天門と本堂を結ぶ参道の途中に根を広げて立っている。注連縄を巻かれ御神木の様だ。「縁結びのカヤ」と呼ばれている。

笛吹市一宮坪井にある熊野神社に向かう。勝沼バイパスと御坂バイパスの北600m程のところに熊野神社が鎮座する。鳥居脇に2本のケヤキが立つ。鳥居の反対側に立つケヤキはすでに主幹を失い、幹も空洞ができている。反対側のケヤキは折損枝も少なく元気が良い。

山梨県甲府市御岳町にある金桜神社に向かう。拝殿の横にある駐車場に車を止めて、神社に入っていくと、拝殿の横に御神木・金桜 鬱金(うこん)の桜が立っている。この神社は武田家代々の祈願所で、水晶発祥の神社ともいわれている。苔むした長い石段を下りていくと、石段の中ほどに大杉が立っている。その石段を更に下りると、7本のスギが立っている。いずれも高い位置まで苔生している。

普禅院を先に進み、右の川の方に降りると、右手にオニグルミが立っている。幹は2幹に分かれ、大きな実をたくさんつけていた。根元は下草が生え、すぐ崖になっているので、よく見ることはできない。側にもう1本のオニグルミの木があり、そちらにも沢山実がついていた。クルミの実がなっているのを見たのは初めてだった。日本に自生しているクルミは殆どオニグルミで、実は硬く、取り出しにくい。

普禅院のカヤ

金桜 日本武尊お手植えと言われている。

甲斐市吉沢(きっさわ)寺平に向かう。以前、寺平のオニグルミを探して見つけることができなかったので、もう一度捜してみることになった。笛吹川の支流・荒川に沿って県道7号を昇仙峡まで下りていく。寺平集落はナガトロ橋のすぐ下流、右岸にあるという。橋の先で細い道に入るが、細すぎて車で行くのが危険なので、畑にいた方に聞くと、「クルミかね、カヤかね。」という答えが帰ってきた。道を戻り、教えれられた所から集落に入るり、しばらく行くと「普禅院」があり、カヤノキが立っていた。

文永年間(1,264~75)。日蓮上人が当地の地蔵堂に止まった夜、東方の塚から鬼火が立ち上がるのを見た。翌日、この塚はふたご(二子)を出産したが、難産だったため死んでしまった平家落人の妻子を葬ったものであること。妻子の妄執が鬼火となっていつまでも村人を悩ましている事を知った上人は三日三晩読経をしてこれを済度した。早内左衛門なるものが日蓮に帰依し、日林の名を授与され自宅を寺にした。定林寺の始まりという。境内には二子塚が祀られている。

樹高 24m
目通り幹囲 5.9m
樹齢 推定 300年以上

両之木八幡宮のスギ

樹高 18.2m
目通り幹囲 3.5m

樹高 35m
目通り幹囲 5.9m
樹齢 不明

樹高 20m
目通り幹囲 4.3m
樹齢 300年以上
笛吹市指定天然記念物

本堂裏に大ケヤキが立っている。本堂と墓地に囲まれ窮屈な場所だが、2本が合体したような姿だ。

樹高 17m
目通り幹囲 5.1m
樹齢 300年以上

7本のスギは、石段を下りた池の周りに立っている。1本は伐採されて、切られた幹が横たわっていた。

樹高 34m
目通り幹囲 6.0m
樹齢 推定300年以上

樹高 13m
目通り幹囲 4.6m
樹齢 不明
甲斐市指定天然記念物

熊野神社のケヤキ

樹高 47m
目通り幹囲 6.9m
樹齢 700~800年
甲府市指定天然記念物

鳥居の脇にある目通り幹囲4.6mのケヤキ

大杉は本殿の後方に立っている。細い注連縄が掛けられ、神木扱いされている。根元には小さな祠が並ぶ。

根がつながった切株