2020.10.13
上相賀の大カヤ
樹高 15m
目通り幹囲 6.1m
樹齢 500年以上
県指定天然記念物
杉沢の大カヤ付近に洞源寺があり、そこにもカヤがあるという。注意深く川沿いを下ると右に入る細い道があり、寺がある。無住の本堂の右脇奥にそのカヤがあった。この木は目通り幹囲4mほどだが、樹勢は旺盛で、天に向かって聳えていた。
(カヤは雌雄異株で、材は薄黄色で香りがあり、優美である。雌株は5月ころ花をつけ、10月ころ結実する。カヤは柔らかく弾力があり、碁盤や将棋盤に好んで使用される。この樹は雌株である。ここから1.8m離れたところにある「上相賀の大カヤ」とともに、次のような伝説がある。(約400年前の慶長のころ、この地が洪水と山津波にあって、村の大方が流失、埋没した。大カヤ3本だけが残り、村人の信仰を集めた。)
樹高 25m
目通り幹囲 5m
樹齢 500年以上
県指定天然記念物
樹高 40m
目通り幹囲 8.1m
樹齢 伝承700年
県指定天然記念物
「徳山の盆踊り」の説明板がある。(8月15日に行われる盆踊りは国指定重要無形民俗文化財になっている。鹿ん舞、ヒーヤイ 狂言で構成されている。鹿ん舞は動物仮装の風流踊りである。)神社の狛犬が鹿ん舞の姿になっている。夫は昨年の盆踊りを見ている。
樹高 35m
目通り幹囲 9m
樹齢 伝承800年
川根本町徳山大泉院のスギ 浅間神社の鳥居杉 島田市上相賀の大カヤ、杉沢の大カヤ
大泉院の杉
榛原郡川根本町徳山にある「大泉院のスギ」に向かう。徳山集落北端の山裾に大泉院があり、境内の隅、低い石垣の上に2幹の大スギが立っている。立ち上がってすぐに2幹に分かれている。または融合体かもしれない。幹囲は太いほうは約4m、細いほうは約3mくらい。樹勢は旺盛で、遠くからでもその雄姿が分かるが、天然記念物指定はされていない。
拝殿の両脇手前に1対の大スギが立っている。神社の遷座以前から立っていたものと思われる。幹の社殿側(北側)はカヤによくみられるような表面に凹凸がある。若い杉とは異なる風格が感じられる。南側は普通の樹肌である。
大きく口を開けたような洞があり、中まで空洞になっている。お伽話に出てくる魔法の木のようだ。
川沿いに道を進み相賀上相賀に入ると、右側の小高くなったところに「上相賀の大カヤ」が道から見上げるように立っている。細い踏み跡をたどって上に行くと鬱蒼とした林の中で大カヤの全体像が現れた。個人所有のようだ。
島田市相賀杉沢に向かう。県道64号線を進み、大井川支流の相賀谷(おおかや)に出会ったところで県道81号線(焼津森線)を相賀谷川に沿って進むと、2㎞ほどで川の近くの左側に杉沢の大カヤが立っている。地上3mのところで2幹に分かれている。
樹高 37m
目通り幹囲 5.2m
墓地の上から木を見る。
境内の金木犀
同じ徳山地区には、「浅間神社の鳥居杉」がある。徳山集落の北西端近くにある天喜3年(1055)創建の古社で、初め浅間山にあったが、寛政6年(1794)に現在地に移転した。
浅間神社の鳥居杉
傍の説明板には「大泉院の天狗杉」と書かれていた。(天狗杉は大泉院開山(1533)より200年以上前から御神木として、徳山地区、お寺の法灯を守っている。昔、天狗(土岐どん)が、本城山より、大泉院のスギに飛び移ったことからこの名前がついている。1本の幹から3つに分かれていことから、家族杉ともいわれている。)
杉沢の大カヤ