金谷・島田ICから新東名に入り、東海環状自動車道の豊田松平ICで降りる。県道39号(岡崎足助線)から追分で国道153号に入る。その先で県道19号線(土岐足助線)に入り、しばらく走り右の細い道に入ると、杉本新明神社がある。

枝が折れた部分。

この杉の大枝が折れるときは、変事の発生や悪疫の流行などの前兆であると、伝えられる。地域の神木としてあがめられ、「大杉様」と言われている。弘安元年(1844)江戸時代に江戸城本丸が焼失、その復興用材として白羽の矢が立った。月瀬神社の御神木でもあったこの大杉を、住民全員で結束して守ったという。

太い根が掘り出されている。

貞観杉 月瀬の大杉 小黒川のミズナラ

2020.8.1

愛知県豊田市杉本にある「貞観杉」に向かう。

貞観杉

帰りは、中央道園原ICから入り、東海環状道、新東名と走り、島田・金谷ICで出た。今日は、愛知県、長野県、中央道で岐阜県もかすめ、全長453km走ったことになる。岡崎SAで久しぶりに「矢場とんの味噌カツ」を食べた。 家に帰ったのは7時30分を過ぎていた。大樹を満喫した一日でした。

大杉の隣には「十王堂」が立っている。中が少し見えるようにしてくれてある。閻魔大王と、十王が鎮座していた。

樹高 45m
目通り幹囲 11.8m
樹齢 伝承1000年

鳥居の横に大杉が立っている。愛知県下で最大の幹囲を有する大杉である。周囲を石垣に囲まれ窮屈そうに立っている。道路側の幹が大きくはがれ、スギの皮の保護カバーで覆われている。

平成24年に折れた北側の枝の円盤標本が東屋に展示されている。枝折れを受けて、文化庁の指導の下に、現状の樹勢維持、土壌改良、周辺整備を行っている。と書かれている。

樹高 33m
目通り幹囲 7.3m
樹齢 300年余

長野県下伊那郡阿智村清内路にある「小黒川のミズナラ」に向かう。国道256線の清内路中学校を過ぎ右に入る。「ミズナラまで3.8km」の標識がある。その先も分岐には標識があり、それに沿って小黒川の谷を進む。正面に大きな木が現れる。広い駐車場には東屋、説明板が立っている。二重の柵に守られミズナラが立っている。根元には「山の神」と「蚕玉様」が祀られている。

小黒川のミズナラ

153号線に戻り、長野県下伊那郡根羽村月瀬に向かって旧三州街道を走る。途中「くるみの里 道の駅」で昼食をとる。土曜日ということで、駐車場は一杯です。峠を二つも越える。大杉は愛知県境まであと1㎞のところにあり、長野県最果てに立っている。「月瀬大杉公園」から釣り橋(根羽峡大橋)を渡って大杉のもとへ。公園の駐車場からは大杉は見えない。 

拝殿には「奉献 金的中」の額がたくさん掲げられている。広場の先には弓道の「的」の小屋がある。

保護カバーの部分は、2019年9月の台風の折、根元から7m付近の太さ10mの太い枝が折れて道路に倒れ込むという被害を受けました。

ミズナラとしては唯一の国指定天然記念物である。根元からねじれるように立ち上がり、、枝がその延長線上に伸びている、。平成25年に北側の大枝が折れてしまった。 ( 標高1035mの山奥にあり、地元では「小黒川のおおなら」と呼ばれている。ミズナラは別名オオナラともいい、当地方では、標高1000mまではコナラ、それ以上ではミズナラが自生する。)と書かれていた。

樹高 40m
目通り幹囲 13.8m
樹齢 伝承1800年

石段と坂道を登っていくと、神明神社がある。神明神社は貞観年間(859~77)の創建で、「貞観杉」の名前は、神社の創建時、社頭に植えられたという伝承に基づいている。1944年に国指定天然記念物に指定される。

月瀬の大スギ