H.29.3.13~14
駅前には、「江戸城 富士見櫓の築城石」が置かれている。この石垣は主に伊豆伊豆の自然石で、積み方は「野づら積み」と言われる。自然石をそのまま積んでいるためすき間が多く崩れそうだが、水はけも良く、最も堅牢といわれている。この様にして引いたという石が展示されている。
熱海に鎮座する来宮神社は古くは「木宮明神」と称していた。平安初期の征夷大将軍坂上田村麻呂が戦勝を神前で祈願し各地に御分霊を祀ったといわれる。
あいにくの雨の中、下田を出発する。「来宮駅」で途中下車する。
黒船展望台・下田湾を一望する。
愛染堂・本堂に奉安する愛染明王像は元鎌倉八幡宮愛染堂の御本尊で、鎌倉初期の仏師、運慶作といわれ、鎌倉盛時の特色を備えている。立派な仏像でした。
石割り楠・この楠は約50年前に大きな岩を断ち割って誕生し、今日まで成長している。「活力の楠」の周りを一周すると、木から活力を貰い、末永く健康的に暮らすことができるというので、一周してきました。
寝姿展望台から下田港を見下ろす。花桃がきれい。
また、伊豆急行に乗り、下田で下りる。改札口は「伊豆下田関所」と書かれていた。
下田から迎えのバスに乗り、弓ヶ浜温泉の「季一遊」に向かう。温泉につかり、伊豆の味に舌鼓をうった。
黒船見張所・下田は古くから海の関所ともいわれる舟番所が置かれていた。1849年英国測量船、マリナ号の入港を機に幕府は寝姿山に見張り所を設け、下田奉行所より役人を派遣し、日夜黒船の警戒に当たらせた。此の大砲は、そのころ米国船に搭載してあったものである。
150体余りの「寝姿地蔵」が安置されている。これらは、平安時代の作といわれ、京洛や高野の古跡から勧請したもの。
山かげに あかき椿や 野の仏
蕎麦屋で昼食をとった後、寝姿山山頂までの「下田ロープウエイ」に乗る。下田市内から見ると、女性があおむけに横たわっているように見えることから「寝姿山」と呼ばれている。山頂駅は胸の部分に位置する。山頂公園内には遊歩道が整備され、四季折々の草花を楽しめる。今回は、春の花がきれいに植えられていた。
来宮駅から熱海に出て、藤枝に帰った。藤枝から伊豆急下田まで、普通電車で行くと220分かかる。今回は行も帰りも途中下車したので、もっとかかった。下田は遠い。「季一遊」に泊まるのがメインだった。温泉もお料理も良かった。
第二大楠
来宮神社の大楠・樹齢2000年を超え、樹高20mある。境内には第二大楠もある。幹が空洞化しているが今でも成長している。樹齢1300年。