富士市大渕次郎長町に向かう。大渕は広く、偶然道を聞いた人が軽トラで先導して連れて行ってくれた。次郎長とは、清水次郎長のことで、かって一面の荒野だったこの場所の開墾に着手したが、(明治7年から10年)不成功に終わった。後に、入植者が相次ぎ、現在の集落の基礎ができた。大正12年、渡辺長作氏が有東木の白髭神社から分霊を勧請して神社を創設した。境内のヒイラギは、神社創設より古いようだ。樹齢は不明だが、古木の特徴である、丸い葉を持つ。
2021.12.19
樹高 25m
目通り幹囲 6.1m
樹齢 不明(老木)
富士市指定天然記念物
十王子神社のクス
静岡県富士市今泉に向かう。岳南鉄道吉原駅の北1km、市立吉原小学校の東隣に十王子神社がある。社殿の後方にクスノキが立っている。真っすぐに伸びた主幹の姿はクスノキには珍しい。
富士市中里に向かう。鉄道須津(すど)駅から直線距離で北北西に約700mのところで、藤岡地蔵堂から近くにある。本堂に向かって左手にカヤの巨木が立つ。根元にはカヤの実が落ちている。老木らしく幹に立てじわが入っている。樹幹は丸く、姿が美しい。
慶昌院のカヤ
富士市藤岡に向かう。富士市街地のすれ違いもおぼつかない細い道をたどって地蔵堂に着いた。地蔵堂の背後にイチョウの大木が立っている。葉を殆ど落としているが、通りかかった人が1週間前のイチョウの写真を見せてくれた。見事に黄葉したイチョウだった。
富士市鵜無ヶ淵(うないがふち)に向かう。赤渕川左岸、県道76号線(富士富士宮由比線)が直角に折れる辺りが鵜無ヶ淵である。左側の細い道の入り口から神明宮への参道が伸びている。入り口には「鵜無ヶ淵神明宮の御神楽」の説明板がある。石段を上っていくと、神明宮が現れ、本殿の背後にクスノキが立っている。地上1.5mのところで、4幹に分かれている。融合木なのかもしれない。幹には苔が這い上がっている。境内にはスダジイがあったようだが、2011年に倒壊した。
樹高 6.5m
目通り幹囲 1.9m
樹齢 不明
富士市市指定天然記念物
中村町山神社のムクノキ
樹高 28m
目通り幹囲 8.2m
樹齢 推定300年以上
富士市指定天然記念物
樹高 24m
目通り幹囲 6.9m
樹齢 推定300年以上
神社の鳥居を出ると、車道に面して反対側にイチョウが立っている。今はすっかり葉を落としているが、樹勢は悪くない。乳根が老木にしては少ない。やっと見つけて写真を撮った。周囲の地面は黄色の葉に覆われ、拾い忘れられた銀杏が落ちている。拾って車に入れたが、たちまち銀杏の匂いに悩まされた。
十王子神社のイチョウ
鵜無ヶ淵神明宮のクスノキ
富士市伝法(中村町)に向かう。伝法には山神社が4社もある。ムクノキが立つ山神社は、伝法小学校の南100mほどのところにある。神社の鳥居の隣にムクノキが立つ。今は葉がほとんど落ちているが、わずかに残っている。根元には洞もあるが、枝ぶりも良く、樹勢もよさそうである。
境内には、「大侠次郎長開墾記念碑」「お相撲の常の墓」がある。
白髭神社のヒイラギ
樹高 27m
目通り幹囲 6.1m
樹齢 推定300年以上
富士市指定天然記念物
富士岡地蔵堂のイチョウ
樹高 21m
目通り幹囲 4.8m
樹齢 推定300年以上
県指定天然記念物