H.19.06.02
AM.4過ぎ富士山に出かけた。天気予報はあまりよくなかった。富士に近づいても、富士の姿は見えず、雲が厚い。スカイラインは霧に煙っていたが、段々晴れて、姿が見えてきた。頭を雲の上に出し状態だ。 AM.6:30歩き出した。夫は先週来て、強風のため8合目で降りたが、私は、一年ぶりの富士山で、足取りは重く、息が苦しい。下のほうは、ほとんど雪はとけていて、夏道を歩ける。新7合目の手前で、雪渓が残っていて、アイゼンを着けた。ほとんどの登山者に追い抜かれながら、ゆっくり登って行った。 7合目にやっとたどり着いた。一人の青年が下りてきた。普段着にスニーカーで、何の荷物も持っていない。よく、観光客がいける所まで、来たと言う人に出会うが、この人は、装備は持ってきたが、登山口に登山禁止と書いてあったので、偵察にそこらへんまで、と歩き始めると、登山者が大挙して登っているので、8合目まで行ってしまった。とのことだった。北アルプスによく登っているそうで、富士山以外では、こういう服装で歩く人はいないと言う話になった。8合目に向かおうと思っていると、頭が痛くなったきた。調子も上がらないし、今日はもう下りよう。
PM.2:30くらいに駐車場に下りてきた。新5合目付近は濃霧で視界が悪かったが、観光客でごった返していた。2:45 着替えを済ませ車に乗っていると、2回、わずかに車が揺れた。あれ!地震かな?と思った。(翌日の新聞で同時刻に筑波で震度4の地震があり、静岡県でも観測されたとあった)車で静かにしていなければ分からなかった程度だった。 夫は山頂まで行ったらしく、帰ってきたのは、4:30をまわっていた。 待っている間、頭痛と吐き気がして、何回もはいてしまった。高度障害かな?それとも食べたものがおかしかったのか?下界におりてしばらくすると収まったので、高度障害だったのだ。今まで、富士山で高山病になったことは無い。まして、今回は7合目までしか行かなかったので3010mなのです。 高山病にはなりやすい体質なので富士山も途中で泊まったら、なったかもしれないが、いつも日帰りなのでならなかった。
夫は高度に強く、海外の7000Mの山も登っている。私は、高度に弱い。1回目のモンブランでは、エギュウド・ミディからの氷河トレック(2600M)ですでになってしまい、モンブランにもつれていってもらえ無かった。2回目はグーテ小屋 3800Mでなってしまった。キナバルでは3400Mの小屋で、キリマンジャロでは3800Mのハットで、なってしまったが、これらの山は翌日にはよくなって登ることが出来た。吐いても水分はよくとるようにするとよいようです。キリマンジャロではダイヤモックスという利尿剤を飲んだくらいです。又、登山ではないがペルーのクスコ(3400M)チチカカ湖でもなって酸素吸入のお世話になりました。 また、高度障害が無かったこともありました。 モロッコのツブカルでは3000Mの山小屋で、台湾の玉山では3400Mの山荘で、メンヒでは、3400Mのヨッホの小屋で、大丈夫でした。もっとも、玉山では、日韓中の視覚障害者の登山隊とバッティングして、寝るところがないと大騒ぎで小屋もごったがえし、なっている暇が無かったのだが。日ごろの訓練で体力をつければある程度はカバーできるが、限界があると思う。 今回高度障害になったのは、久しぶりの富士登山だったことや、体力的に富士登山に耐えられなかったことだと思う。もう一緒に来なくて良いと言われた。
スキーで下りてきたカップル。頂上からのつもりが疲れて、8合目からの滑降になったが、十分満足、来週もこようかといって下りていきました。
測候所のやぐら、前は登れなかったが、今は人がいないので登ってもみたそうです。
廃止された測候所
富士山頂
夫が撮影した頂上付近の風景