2021.11.13

富士宮市 富士市

北山本門寺のイチョウ

富士宮市淀師(よどし)金之宮にある金之宮に向かう。主祭神コノハナサクヤヒメ。火山である富士山周辺ではこの女神を祀る神社が多い。境内は杉の混じるヒノキの人工林で、中にスダジイの巨木が数本ある。

富士宮市北山にある北山本門寺に向かう。本門寺は、日蓮の直弟子のひとり 日興が興した名刹で、後に芝川町に西山本門寺が創建されて以来、北山本門寺と呼ばれるようになった。
 二重門をくぐり、左甚五郎の作と伝わる四脚門をくぐると、本殿の手前左側にイチョウの木が立っている。ちょうど黄葉が始まったところで黄色に色づいていた。太い幹は1本で、細い幹とひこばえが沢山出ている。

白糸の滝は高さ約20m、長さ150mにわたり馬蹄状に広がる崖面の各所から湧き出した水が白い糸を垂らしたように流れ落ちている。反対側には音止めの滝もあり、こちらは上からしか眺められなかった。コロナも一段落して、多くの観光客が訪れていた。沼津育ちの私は、学校や子供会のバス旅行で、何度も訪れたことがある。今は立派な施設が整備され、昔の面影はなかった。

富里七神社のスダジイ

金之宮のスダジイ

題目杉

樹高 40m
目通り幹囲 6.4m
樹齢 推定700年余
県指定天然記念物

樹高 13m
目通り幹囲 5.4m
樹齢 推定300年

富士市南松野粒良野(つぶらの)にある富里七神社に向かう。粒良野は、富士川の支流無瀬川(うむせがわ)の右岸山地の稜線上の小さな集落である。林道粒良野八棟線が延びている。その村に向かって林道を走ると林道終点に集落があり、「スダジイ」の案内板が出ていた。草を踏み分け中に入ると石段が出て来て、その上に神社がある。神社の入り口に2本のスダジイが聳えている。社殿に近いほうが大きい。案内板によると、かっての当地の植生を示す「残存林の中心樹」だという。

富士宮市星山にある第六天神社に向う。浄化センターを抜け、明星山球場の駐車場に車を止める。球場を使ってない時はこの駐車場まで入れないようだ。球場横の草付き斜面を上がっていくと、「第六天神社」の石碑が立っている。中に入っていくと、スダジイが小さな祠を背に立っている。根元には大きな空洞が出来ていたが、大きく幹を広げて、2mほどのところから2本に分かれている。祠の先には鳥居があり、下から上がってくる参道が見えた。

石段の途中のスダジイ

社殿の左側に立つスダジイが最も大きい。社殿の後方左に立つスダジイ、石段の途中に立つスダジイも大きい。

富士宮市上井出にある熊野神社に向かう。芝川にかかる県道72号線(富士白糸の滝線)の権現橋のすぐ西に熊野神社が鎮座している。国指定名勝白糸の滝の駐車場の前にある。狭い境内の社殿の右側にイチョウが立っている。株立ちでひこばえが数多く立ち上がっている。他にも目通り3mを越える巨木が数本あり、社叢全体が「富士宮市保存樹林」に指定されている。

駐車場の正面に3本の大スギが一列に並んでいる。六老僧の一人、白蓮阿闍梨日興上人が、日蓮聖人の御影堂など3堂を造営したことに始まる。建立の際に、題目にちなみ、7本の杉を植えたとされている。今は3本が残っている。明治中期までは7本あったらしいが、落雷で1本を失い、昭和初期に台風で1本が倒れ、昭和53年に、2本相次いで枯死したようだ。囲いがあってそばに寄れなかったが、立派な杉だった。

樹高 18m
目通り幹囲 8.4m
樹齢 推定300年以上

星山第六天のスダジイ

樹高 18m
目通り幹囲 5.1m
樹齢 不明

上井出熊野神社のイチョウ

樹高 35m
目通り幹囲 6.6m
樹齢 不明

2本のうち、細いほうは樹勢も良く、枝には葉が繁っていたが、太いほうは幹に空洞もできていて、上に伸びた枝が枯れているように見えた。帰りは林道ではない、道で帰ったが、こちらの道の方が舗装され、走りやすかったが、どこからこの道に入るのか分からなかった。

白糸の滝

樹高 35m
目通り幹囲 8.2m
樹齢 不明

社殿の後方のスダジイ