富士見町

2023.4.8

富士見町富士見御射山神戸(みさやまごうど)に向かう。国道20号は昔の甲州街道。御射山八幡の交差点を旧道には入り、丘陵を上ると、一里塚がある。道を挟んで、東西2つの塚があり、大ケヤキは西の塚の上。東塚には榎が植えられていたが、明治の初めに枯れてしまった。今は大きな木が植わっているが何の木だろう。

鼎談ザクラ

高森下平のシダレザクラ

長野県諏訪郡富士見町乙事にある乙事諏訪神社に向かう。モミの近縁種にウラジロモミがある。境内には数本のモミが立っている。社殿の左裏のモミが一番大きく、避雷針が立っている。社殿は諏訪大社の前身「諏訪神社上社本宮」の幣拝殿を移築したもの。本殿はないと由緒書にあるが、後の覆屋の中に本殿らしき建物が見える。幣拝殿は重要文化財に指定されている。

先達のシダレザクラ

田端のシダレザクラ

乙事諏訪神社のウラジロモミ

富士見町横吹には樹齢300年前後の古シダレザクラがあり、地元では「横吹の桜」として有名である。富士見駅から国道20号甲府方面に向かう。左手に「芋の木」「木の間」「横吹」の標識が見えたら右折する。横吹集落の入り口のお宅の斜面にピンクのシダレザクラが2本立っている。庭はよく手入れされ、花盛りだが、住んでいる様子はないので、はいらせていただいた。

富士見町葛窪にあるシダレザクラに向かう。道の反対側には「中道口留番所跡」がある。高島藩には7か所あった。この場所は良く原形を留めていたが、昭和48年の道路拡幅工事により、往時の石積は4m程移され、残っている。

富士見町境にある鼎談桜に向かう。畑の向こうに見えてきたが、全然咲いていない。富士見高原のサクラでは最も開花が遅いさくらとして知られている。三本の桜が隣り合って鼎談しているように見えることから名付けられた。

富士見町堺にある先達のしだれ桜に向かう。道の脇に立つ桜で、濃いピンクの花が可愛いらしい。手前には双体道祖神も鎮座している。

富士見町字御射山神戸にある神戸八幡社に向かう。国道20号の神戸八幡信号のすぐ西に八幡神社がある。境内に入ると、石段の所に目通り5.6mのケヤキが立っている。天然記念物のケヤキはその奥の社殿の左側に立っている。前には小さな鳥居、根元には石祠と双体道祖神が置かれている。境内にはほかにも4本のケヤキの巨木が立っている。

乙事の集落の中ほどに2本のシダレザクラが立っている。上部は傷んでしまって背が低くなっているが、富士見町の中では最も標高が高いため、最後に見頃を迎える。

樹高 25m
目通り幹囲 6.9m
樹齢 推定390年

葛窪のシダレザクラ

樹高 6m
樹齢 約300年
富士見町指定天然記念物

正面に南アルプス甲斐駒ヶ岳、北岳

向かいには「十一面観音堂」があり、中には、十一面観音像、大日如来像、釈迦如来像、木喰上人作の普賢菩薩像などが納められている。

樹高 25m
目通り幹囲 4.2m
樹齢 不明

シダレザクラは、その反対側の小高くなった所にある。主幹は失われ、枝を横に伸ばしている。樹齢推定200年以上。

富士見町高森にある高森観音堂に向かう。標高960m、八ヶ岳を背景に、南アルプスを望む富士見町堺の高台にある愛宕山観音堂の境内にたたずむシダレザクラで、別名イトザクラとも言われる。根元に石造物の円柱形残欠を抱き込んでいる。茅葺屋根の観音堂の中には、沢山の弘法大使像が祀られている。樹齢 約300年、樹高 15m、目通り幹囲 3.7mの古木で、富士見町指定天然記念物である。

本来本殿の右側に一之御柱が立つが、ここでは二之御柱が立っている。

横吹のシダレザクラ

神戸八幡社のケヤキ

御射山神戸一里塚のケヤキ

高森観音堂のすぐ近くにある高森墓地にあるしだれ桜。作家・井伏鱒二が愛したという桜である。桜の前には井伏鱒二の別荘があるというが、知らなかった。

富士見町田端に向かう。田圃の向こうの小高くなったところにシダレザクラが見える。富士見町の天然記念物に指定されているのはその奥にあるシダレザクラで、支柱で支えられている。手前にある大きなシダレザクラは、大きなコブシの木とくっついて立っている。右がコブシで左がサクラである。コブシはもう花は咲き終わっていた。

樹高 35m
目通り幹囲 7.3m
樹齢 390年
富士見町指定天然記念物

高森観音堂のシダレザクラ

乙事のシダレザクラ