2023.5.4.
原村菖蒲沢に向かう。菖蒲沢の県道沿いに、片側だけが張り出した松の大木がある。見つけられなかったが、標識を見つけ、進むと、からかさ松が立っていた。赤松としては老大樹で、地上1.3mのところで二つに分岐しているので、「二子松」の別名がある。もう一本下の方に枝が伸びていたはずだが、その枝は切られたようだ。
諏訪郡原村払沢に向かう。県道17号を「中央高原入り口」信号で右折し、すぐに「臥龍遺跡」がある。迷ったが、遺跡は道路で分断され、右のほうの道に入ると、払沢のヒメバラモミが立っている。そのそばには庵があるが討ち捨てられている。ヒメバラモミは日本固有種で、八ヶ岳周辺にだけ分布する珍しい樹木で、絶滅危惧IB類に分類される希少種らしい。
樹高 20m
目通り幹囲 5.5m
樹齢 200~299年
唐笠松
天狗神社のウラジロモミ
長野県諏訪郡富士見町立沢にある天狗神社に向かう。天狗神社は立場川の左岸、県道17号沿いの集落北部にある。ナビに従って、細い道を入っていくと、左側に鳥居が見えた。社殿は無く、奥に石塔が2基あり、その奥の境内に複数の祠が祀られている。モミは道沿いに立っている。枝は高所にあり、ウラジロモミの特徴を見ることはできなかった。
上社前宮御室社のケヤキ
樹高 8.4m
目通り幹囲 3.2m
樹齢 推定300年余
上社前宮社務所前のケヤキ
長野県茅野市宮川字小町屋にある諏訪大社上社前宮に向かう。社務所の前にケヤキが立っている。株立ちのケヤキで、2002年に撮影された写真では寄せ上のように数本の幹があるが、今は2本しかなく、枝も途中で切られている。
払沢のヒメバラモミ
津島社の大フジ
樹高 29m
目通り幹囲 3.9m
樹齢 推定400年以上
原村指定天然記念物
前宮御室社を東に下ると、子安神社がある。手水社の手前に大ケヤキが立つ。かって切除された大枝痕が複雑に盛り上がり、ごつごつした幹肌をしている。樹勢も良く、葉を茂らせていた。底の抜けたひしゃくが多数奉納されていた。
樹高 20m
目通り幹囲 5.4m
樹齢 200~299年
前宮拝殿
イヌシデ
本殿奥の木
前宮は社務所と本殿が300mほど離れている。石段を上ると、途中にこのケヤキが立っている。根元に小さな祠があり、「御室社」の表示がある。地上1.5mほどで3本に分かれている。中世までは、ここに半地下の御室画つくられ、蛇型の御神体と称するミシヤクシ神とともに冬ごもりをした遺跡である。
諏訪郡富士見町富士見(若宮)にある若宮八幡社に向かう。集落の北東側に八幡神社が鎮座する。大きな柏の木があるということだったが、探すと、切株が見つかった。軽トラで走ってきた方に聞くと、4,5年前に切られたということだった。樹高 25m、目通り幹囲 3.6m、樹齢300年で、富士見町指定天然記念物だったが、残念です。神社には四方に御柱が立っている。
贄掛けの大ケヤキ
諏訪市洲字宮前にある諏訪大社上社・本宮に向かう。諏訪大社は信濃國一ノ宮とされ、上社、下社に分かれ、更に上社は本宮と前宮、下社は春宮、秋宮に分かれる。この大ケヤキは上社本宮にある。今から750年前、鎌倉幕府は鷹狩り禁止令を出していた。ただし、諏訪大明神の御贄狩り(みにえがり)だけは、許可していた。御贄(狩りの獲物)を掛けて祈願したと説明版に書かれていた。
樹高 35m
目通り幹囲 8.7m
樹齢 1000年
諏訪市指定天然記念物
目通り幹囲 2.4m
樹齢 300年余
原村指定天然記念物
近くの民家にある蔵の壁に天狗が描かれている。
樹高 23m
目通り幹囲 4.3m
樹齢 不明
前宮拝殿の横の水眼の清流から坂を上り、その先を右折し鎌倉道を進むとイヌザクラが立っている。もう花は無く、葉が出ていた。[
峰たたえ」とは、前宮と関連を持つ重要な遺跡地で、古来より諏訪七木のひとつで、湛(たたえ)の神事をしたところである。ここには鎌倉街道も通っていた。
樹高 20m
目通り幹囲 6.0m
樹齢 推定200~299年
峰たたえのイヌザクラ
大山祇神社のケヤキ
樹高 20m
目通り幹囲 4.0m+2.0m
樹齢 200年
茅野市指定天然記念物
水眼(すいが)の清流
子安神社のケヤキ
諏訪郡原村中新田にある津島社に向かう。中新田集落内にあり大藤は社殿の横にある。根元付近で、3幹に分かれたサワラの根元から立ち上がり、地上5m程で隣の杉の木に乗り換え、大半は杉に巻き付いている。杉の上部に蔓が伸び、蕾をつけている。もうじき咲きそうだ。
境内には円形の回り舞台を持つ建物があり、原村指定有形文化財になっている。
天狗神社の手前に「大山祇神社」がある。こちらは立派な社殿があり、境内には大きなケヤキが立っている。
若宮八幡社のカシワ