富士川町 南部町 身延町

南巨摩郡南部町南部に向かう。富士川の支流戸栗川左岸、睦合小学校の前を走る県道809号を走ると、戸栗川に下る細い道沿いにカヤが立っている。田圃の向こうに茂みがあり、カヤらしい木を見つけ、すべる坂道を下り、カヤに近づく。「町指定天然記念物 カヤ」の標柱が繁った草の間から見える。半分討ち捨てられたようなカヤである。私有地にたっているとのことだが、その家も空き家のようだった。

倒伏以前のイチョウ
樹高 23m
目通り幹囲 6.6m
樹齢 750年
国指定天然記念物

2022.7.3

柳島下田屋のカヤ

南巨摩郡身延町下山にある長谷寺に向かう。細い山道を上っていくと、道の下に寺が見えた。苔むした坂を下がっていくと、本殿の手前左側にオハツキイチョウが立っている。無住の寺で、一応草取りをしているようだが、境内には、イチョウの実から芽が出て沢山のイチョウの幼木が育っている。

昌福寺のケヤキ

山梨県南巨摩郡富士川町青柳町に向かう。昌福寺の本殿の後にケヤキが立つ。下枝は殆どなく、すっと立ち、四方に枝を広げている。狭い所に立っているが、墓地側から見ると全体像が分かる。墓地側からは行くことができない。

本国寺のオハツキイチョウ

西谷のイチョウ

南巨摩郡身延町身延(西谷)に向かう。久遠寺山門を過ぎ、ロープウェイ乗り場の駐車場に車を止める。イチョウ本行坊の建物の少し手前に立っている。落雷にあったのだろうか、幹の内側が焦げて黒くなっり、根元が洞になっている。

長谷寺のオハツキイチョウ

南巨摩郡身延町下山にある常福寺に向かう。町指定天然記念物のオハツキイチョウが立っている。樹齢は伝承700年で、立派なイチョウである。ギンナンはなっていたが、オハツキを見つけることはできなかった。境内には、カヤの大木も立っている。

常福寺のオハツキイチョウ

顕本寺のヒノキ、イチョウ、カヤ

樹高 30m
目通り幹囲 5.4m
樹齢 300年以上
南部町指定天然記念物

南巨摩郡南部町南部にある妙浄寺に向かう。本堂裏手、墓地の入り口にイチョウが立っている。横から見ると、2幹に分かれ、中に新し伸びた幹が何本も見える。かって中央にもう1本の幹があったのではないかということで、全体的には不思議な形をしている。

オハツキイチョウ

南巨摩郡身延町下山本町にある本国寺に向かう。伝説によると弘安5年(1282)日蓮上人が当寺に一泊された際に、お手植えされたイチョウであるという。ギンナンが沢山なっていて、オハツキを探していると、おじさんがスマホの写真を見せてくれた。この辺りの枝にあるというので探すと、見つけた。想像と違い、小さな葉に小ぶりのギンナンが付いている。

上沢寺のイチョウ

南巨摩郡南部町万沢にある顕本寺に向かう。ナビに出ていない細い道をたどって苦労してたどり着いた。

オハツキイチョウとは、葉の表面や小枝の先端に実(ギンナン)が結実するイチョウの変種である。普通のイチョウは雌花が長枝の先端部に2個付くが、オハツキイチョウは葉の縁辺に付く。その実はイヌの牙のような形をしている。

南巨摩郡身延町下山にある上沢寺に向かう。国指定天然記念物のオハツキイチョウがある。日本全国に7本あるが、そのうち3本が身延町内にある。別名「逆さイチョウ」または「毒消しイチョウ」と呼ばれる。2018年の台風28号の強風で根元から倒伏したが、翌年には横たわった幹や枝から新芽が出始め、その後複数の「お葉付き』銀杏が結実したことが確認された。

樹高 16m
目通り幹囲 5.0m
樹齢 300年以上
南部町指定天然記念物

樹高 31m
目通り幹囲 6.3m
樹齢 伝承600年

樹高 32m
目通り幹囲 5.6m
樹齢 300年以上

樹齢300年以上のヒノキを始め様々な巨樹が立っているということだったが、全て切られていて、残っているのは、イチョウとカヤだけになっていた。
どのような事が起こったのか分からないが、寂しいことである。

妙浄寺のイチョウ

樹高 24m
目通り幹囲 5.4m
樹齢推定 約700年
国指定天然記念物